夏休み…「友と会わぬ間に整形」する大学生が急増中―中国
中国ではこのほど、夏休み中の大学生を中心に、美容整形ブームが巻き起こっている。
中には、ブームに乗る男子学生も増えていると伝えられたが、専門家からは
「整形ブーム」に対する懸念の声も上がっている。中国網が伝えた。
中国の大学生らによる美容整形は、他人と顔を合わせる機会が少ない夏休みを
中心に件数を伸ばしているという。また、就職活動での好印象を狙って手術に
踏み切る学生も増えており、現在では、女子学生だけではなく男子学生にまで
「美容整形」のすそ野は広がっている、と手術を担当する医師は語る。
大学生に対する意識調査でも、約7割が美容整形に対して「支持する」、
「熱烈に支持する」などの「容認派」だ。一部の学生に対して行った任意でのインタビューでも、
「顔は自分のもの。誰にも干渉する権利はない」、「見た目がよければいい」と寛容な態度を見せる。
同紙の取材では、保護者との相談の上、保護者による手術費負担で
二重まぶたや目頭の切開、隆鼻、豊胸などの手術を経た学生らが、
新たな自分に自信を持ち、いきいきとした生活を送るようになった姿が紹介された。
国際美容整形外科学会(ISAPS)によると、2009年に世界の25の国と地域で行われた
手術の回数などを統計した結果、中国で行われた美容整形の総数は、
米国に次ぎ世界第2位で、「整形大国」として有名な韓国の7位を大きく上回った。
中国の専門家らは「以前なら整形といえば海外に向かった人たちも、
現在は多くが国内で手術を受けている」と分析し、価格や技術において、
中国と韓国にもはや差はないのではと語る。また、中国では、
多数の少数民族が存在するなど、多様な美意識が存在するとして、
外国の美容整形ではそれらに対応しきれないのではないか、とも推測した。
一方、美容整形を担当する医師らは、同級生に追随する学生らの「整形ブーム」に警鐘を鳴らす。
医師らは、「むやみに(整形手術を受けた)友達の真似をすべきでない」として、
美容整形の高いリスクや、万一、手術が失敗した場合の高額な“修復費”などを事前に理解し、
技術と営業許可を持つ医師の下で、安全な手術を行うべき、
とリスク管理の重要性を呼びかけた。(編集担当:金田知子)
ソース:2010/08/13(金) 11:38:26 [サーチナ]
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0813&f=national_0813_064.shtml