【愛知】イモビカッターをネット入手、高級車窃盗犯　取引規制なし…ネットに出回っているのは大半が中国製などの模造品［08/11］

1 ：いや～ん!!　けつねカフェφ ★：2010/08/13(金) 02:06:52 ID:???

イモビカッターネット入手　高級車窃盗犯取引規制なし

愛知県警に摘発された自動車窃盗グループのメンバーが、自動車の盗難防止装置
イモビライザーの解除器具「イモビカッター」をインターネットを通じて購入し、
これを悪用して高級車窃盗を繰り返していたと供述していることが１０日、
県警への取材でわかった。イモビカッターを使った窃盗事件はここ１、２年、
急増傾向にあると見られるが、入手方法などについて、具体的な供述が得られたケースは珍しく、
県警は事件の全容解明とともに、自動車メーカー側に情報を提供し、盗難防止策の強化を呼びかけている。

県警によると、摘発されたのは、いずれも住所不定、無職の福江淳史（２７）、加藤修司（４５）、
名古屋市中川区十番町、会社員宮地英輔（２６）の３被告（窃盗罪で起訴）。

３人は今年５月１６日深夜から翌１７日未明にかけて、同市守山区の会社駐車場で、
トヨタ自動車の高級車「セルシオ」（時価２００万円相当）を盗んだ窃盗容疑で、６月と７月に逮捕された。
この車にはイモビライザーが装備されていたが、福江、加藤被告は調べに対し、
「ネットで買ったイモビカッターを使って盗んだ」などと供述。
動機については、「生活費と覚せい剤を買う金が欲しかった」などと話しているという。

県警は３人の関連先からイモビカッター数個を押収した。
３人は、ほかにも名古屋市内を中心に、レクサスやクラウンなど高級車ばかりを
狙い３０台以上を盗んだなどと供述、さらにほかにも数人の仲間がいるとほのめかしているという。

◇

警察庁によると、イモビライザー装備車の盗難件数は２００５～０８年、自動車盗難件数
（キー付きで盗まれた事例を除く）の４～５％で推移していたが、昨年は１万８７７７件のうち１５２５件と、８％に増えている。
ネットオークションのサイトでは、同じ機能を持つとみられる複数のタイプのイモビカッターが出品、販売されている。
自動車メーカーによって、対応機器は違うといい、先月上旬、
オークションサイトで「外車専用」として売られていた装置は、８０００円で競り落とされていた。

イモビカッターは、本来、電気系統の断線などの故障をいち早く見つけるため、
自動車整備士らが使う電子機器のうち、イモビライザーの解除機能だけを小型機器に移したもの。
ネットに出回っているのは、大半が中国製などの模造品だという。

現行の法律では、販売や所持の規制はできず、ネットオークションでの取引についても野放しの状態だ。
県警は先月７日、中国から輸入したイモビカッターを販売していた北海道帯広市の男（３２）を逮捕したが、
このケースでは本体に「ＴＯＹＯＴＡ」との表示があったため、トヨタ自動車の商標権を侵したとして、
商標法違反（販売目的所持）容疑での摘発が可能となった。男は今年４月以降、オークションサイトを通じて
１万～２万円で計８個を販売。この装置が窃盗グループに渡ったかは不明だが、
県警は同じ装置を使い、実際にイモビライザーが解除できることを確認している。

イモビカッターの流通に歯止めがかけられない以上、防犯対策の強化には、自動車メーカーの協力が不可欠。
トヨタ自動車広報部は「より防犯性の高いイモビライザーの開発に取り組んでいる」とする。
県警は、「イモビライザーに加え、ハンドルロックやＧＰＳ（全地球測位システム）追跡装置など、
複数の防犯手段を組み合わせるのが効果的」と強調している。

イモビライザー
キーの電子チップのコードと車の制御装置のコードが一致しないとエンジンがかからない仕組みの
防犯用ロック装置。組み合わせは、１００万通り以上になり、防犯効果が極めて高いとされる。

ソース：（2010年8月11日読売新聞）
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/100811_1.htm

無断でトヨタの商標をつけて売られていたイモビカッター
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/img/news100811_1.jpg

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