http://www1.mydaily.co.kr/FILES/201008/20100810170607442128.jpg 日本諜報漫画を代表する「ゴルゴ13」の連載が今年3月で500話を越えた。この作品は日本の漫
画専門紙「ビックコミック」に1968年10月から約42年間連載されてきた諜報物の傑作だ。
内容は簡単だ。超一流スナイパーのゴルゴ13(実名:デューク東郷)が全世界を回って国家間の
暗闘を解決する。劇画を担当したさいとう・たかを氏と違って脚本家が何度も交替したので各脚本
家のスタイルによりこの暗闘の内容も変わる。
(中略:内容紹介、麻生元首相のエピソード)
ところで500話の過去の連載物を見るなら何か異常を感じる。諜報漫画の特性上、全世界のほと
んどすべての国々が登場するが唯一、韓国と北朝鮮が出てこない点だ。ゴルゴ13の特徴上、北
朝鮮と韓国は絶好の素材なのになぜか?42年間沈黙を守ってきたさいとう・たかを氏が週刊文春
最新号とのインタビュー(ゴルゴ13 朝鮮半島に現れない「深刻な理由」)でその理由を明らかにし
て注目される。
(中略
>>2-5のあたり)
だが、このようなさいとう氏にも、いや「ゴルゴ13」にも難敵中の難敵が韓国と北朝鮮だ。仕事の
依頼を受ければどこにでも行く「ゴルゴ13」が過去も今もただ一度も韓半島に足を踏み入れなか
った。上の事例はそれでも雑誌には連載されたが、韓国と北朝鮮は雑誌ですら扱われたことがな
い。なぜなのだろうか?さいとう氏の話だ。
「確かに北朝鮮については多くの情報が私にも入ってきたし、また、それに相応するストーリーも
ありました。本当に興味深いお話が多かったんですよ。だが描こうとしてもうまくいかないのです。
何というか?とてもリアルなのです。隣国の企画として...」
彼の言葉は「ゴルゴ13」が依頼を受けて韓半島に行くなら誰かを狙撃しなければならないという
「ゴルゴ13」の特徴を考慮して出てきたものだ。すなわち北朝鮮に行くなら金日成(キム・イルソン)
前主席あるいは金正日(キム・ジョンイル)国防委員長を殺害しなければならず、韓国なら朴正煕
(パク・チョンヒ)前大統領がその対象になる。さいとう氏はこのように付け加える。
「お隣通しで仲良くしなければならないから、とても刺激的なものは避けなければなければならな
いと思うのです。韓国も同じことです。パク・チョンヒ前大統領の頃、KCIA(韓国中央情報部)に関す
るとても面白い話を聞きましたが...結局やめてしまいました。」
一方、同週刊誌は「天下のKGB、CIA、中国共産党中央統一戦線工作部を遠慮なく制圧したゴル
ゴ13の最大の弱点は韓半島であった」と少し誇張して記事を終えた。
パク・チョルヒョン記者
ソース:イーデイリー(韓国語) 「ゴルゴ13」、韓半島で活躍しない理由10.08.1017:06
http://www1.mydaily.co.kr/news/read.html?newsid=20100810170455442128 >>1の中略部分
「これらエピソードを単行本に入れなかった理由は、とてもリアルにできたからです。ストーリーが
現実と仮想を勘違いするほどリアルで誤解するかもしれないという私の個人的判断で入れなかっ
たのです。その時は今とは違ったから。今のような雰囲気ならば恐らく入れそうです。」
さいとう氏は「イラン大使館の抗議」を例にあげた。イラン大使館の抗議理由は「ゴルゴ13第237
話 幻(ダミー)の栽培」(86年)編のためだった。このエピソードでさいとう氏はイラン最高指導者で
あったホメイニ氏が事実は代役で、実際のホメイニ氏は老いて病気にかかって植物人間状態に陥
っているという仮想のストーリー(?)を描いた。
このエピソードが載った漫画雑誌が陳列されるやいなやイラン大使館から抗議電話がかかってき
たという。「イラン大使館が編集部(小学館ビッグコミック)に電話をかけてきたというのです。その内
容をたずねるとホメイニ氏は日本で言えば天皇に等しい存在でイランの象徴も同じ人物というもの
です。まさかイラン大使館職員がゴルゴ13を読んでいるとは夢にも思わなかったんですよ。それ
でイラン関連内容はこれが最後でした。単行本にも収録しませんでした。」
週刊文春によればこのように雑誌には連載されたが単行本に収録されなかったエピソードがいく
つかあるという。イスラエル情報機関モサドとパレスチナ解放機構(PLO)がリアルに描写された第
245話「スワップ 捕虜交換」、そしてバチカンの暗部を描いた266話「バチカン・セット」などがそう
だ。だが、さいとう氏は「これらは抗議があってそうしたのではない」と話す。
以上。