【首相談話】日本の首相談話発表、韓国政府も水面下で努力。朝鮮王室儀軌返還に関して韓国政府は事実関係調査後にと反対していた[08/10]

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1どす狼こい喫茶-ジュテーム-φ ★
2010/08/10 15:24 KST
日本の首相談話発表、韓国政府も水面下で努力

【ソウル10日聯合ニュース】
 日本の菅直人首相が10日、韓日併合100年に際し首相談話を発表し、韓国に対する日本の植民地支配について謝罪し、
「朝鮮王室儀軌」など図書の返還を約束した。
 この首相談話発表に至るまで、韓国政府も水面下で努力を傾けてきたと、政府関係者らは伝えている。

 韓国政府は、韓日併合100年のことし、日本が責任ある措置を取るよう期待はしていたものの、目立った公式外交活動を
展開することはなかった。
 日本政府が朝鮮半島の植民地支配について謝罪することは、日本国内の保守右翼主義者らの強い反発を呼びかねない
敏感な事案だけに、韓国政府が全面に乗り出すことは難しいためだ。

 政府当局者らは、日本の首相談話の準備過程で、日本側に要求したものはないと口をそろえる。
 ある当局者は、韓日併合100年を迎え日本が両国関係の発展に向けどのような措置を取るかをめぐり、韓国政府が
日本にメッセージを送ったことはなく、新たな韓日友好協力100年に向け努力しようという大原則を堅持するだけだと述べた。

 ただ、両国の外交当局は実務レベルで、「朝鮮王室儀軌」をはじめとする韓国文化財の返還について数回にわたり接触を
続けてきたと伝えられた。
 日本は「朝鮮王室儀軌」の返で文化財問題を清算しようという立場だったが、韓国政府は反対の立場を明示したという。

 複数の情報筋は、韓国政府は文化財問題について、まず専門家による現状把握や事実関係調査を行った上で、その結果に
基づき丹念に解決すべきだとの立場を日本側に示したと伝える。
 ある政府筋は、「『朝鮮王室儀軌』は日本にある韓国文化財のごく一部にすぎず、その返還だけで文化財返還問題を
一度に解決することはできない」と指摘した。

 日本政府は先月末まで、「朝鮮王室儀軌」の返還は検討していないと公式に否定していたが、今月初め、韓国の立場を
受け入れる姿勢を取った。
 日本側が文化財返還問題をあいまいにしようとするのを韓国政府当局者らが見抜き、説得に当たり、成功したものだ。

 政府当局者らは、9日に共同通信など日本メディアが「朝鮮王室儀軌」返還を報じたことを受け、初めて安堵(あんど)の
息をつくことができた。

 日本の首相談話発表に対し、韓国政府は論評を通じ、ひとまず「歓迎」の意を表明した。
 外交通商部の日本担当職員らは、韓国内の世論がどのように形成されるかに神経をとがらせながら、メディアの動向を
チェックしている。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2010/08/10/0200000000AJP20100810002300882.HTML