★中国:環境関連事故が急増、急速な経済成長の陰で−1−6月98%増
世界最大の二酸化炭素排出国である中国は、環境関連の事故が1−6月に98%増加したと発表した。
エネルギーと鉱物の需要拡大が河川の汚染や原油流出事故などにつながっている。
中国環境保護省はブルームバーグの質問にファックスで回答を寄せ
「急速な経済発展により環境の吸収能力との間で摩擦が強まっている」と指摘した。
同省のデータによると、1−6月の事故は102件に上った。昨年は通年で171件だった。
紫金鉱業の銅・金鉱山で今月、酸の流出事故が発生し7万2000人の1年分の魚が汚染されたほか、
中国最大の原油ターミナルでの流出事故により、大連の海岸と港湾が閉鎖された。
公共環境問題研究所の創設者、馬軍氏は北京からの電話インタビューで
「2つの事故は単独の問題ではない。これらの事故は、急速な経済成長を遂げる中国が
環境問題に取り組まなければ、それが社会の不安定要因になる可能性があると注意を喚起している」
と指摘。「精錬所や製錬所による深刻な金属関連汚染に対する中国国民の意識は高まっており
主張も強まっている」との見方を示した。
ソース ブルームバーグ 2010/07/28 16:17
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=apMafny7nCTU