福建省に旅券偽造団? 有印公文書偽造などで中国人ら逮捕 大阪府警
不法残留の中国人あてに、偽造したパスポートや外国人登録証明書(外登証)が国際郵便で
中国から送り届けられる事案が相次いでいることが20日、大阪府警国際捜査課への取材で分かった。
府警は、郵送を依頼した中国人の男ら3人を入管難民法違反(不法残留)や有印公文書偽造
などの疑いで逮捕し、地検が起訴。国際郵便はいずれも中国・福建省から送られており、
府警は付近に偽造団の拠点があるとみて調べる。
逮捕、起訴されたのは住所不定、無職、郭立軍(44)=中国籍=、
大阪府河南町、ごみ収集作業員、王文才(38)=同=の2被告と、
中国から帰化した大阪市中央区、マッサージ店経営の女(47)。
郭被告の起訴内容は、平成19年8月から不法残留したうえ、今年4月に中国で
自分名義の外登証を偽造させたとしている。郵送された外登証は王被告が受けとった。
マッサージ店経営の女は知人の不法残留の中国人の男(26)から外登証の偽造を依頼され、
今年5月に中国にいる姉に作成を頼んだとしている。
府警によると、郭被告は「日本にいる中国人ブローカーの男に3万円支払った」と認めている。
郭、王両被告は女と面識がないが、偽造外登証は福建省福清市内の近接した2つの郵便局から発送され、
偽造はかなり精巧だった。郭被告名義の偽造パスポートも押収されており、
偽造団はさまざまな文書を偽造するノウハウがあるとみられる。
捜査幹部は「こうした手口はこれまで発覚しなかっただけで、今回の摘発は氷山の一角だろう」としている。
MSN産経ニュース 2010.7.21 00:13
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100721/crm1007210014000-n1.htm