>>155 これでしょうか?
外務大臣会見記録(平成22年7月13日(火曜日)15時00分〜 於:本省会見室)
〜前略〜
戦後の個人補償
【フリーランス 安積氏】7月7日の記者会見で、仙谷官房長官が政府として新たな戦後個人補償を検討する必要があると述べ
られたと報道がありました。これについて、大臣はいかがお考えでしょうか。
【大臣】官房長官の発言を、私(大臣)、詳細には承知していないのですけれども、具体的に何を考えておられるのか、そう
いったことについて、よくまず承知をしてみたいと思います。まだ、そのことについて話し合いを、外務大臣と官房長官の間
で行っておりませんので、まず、ご趣旨をしっかりと伺ってみたいと思っております。
【フリーランス 安積氏】報道によりましたら、官房長官は「政府として」というように仰ったと出ています。そうすると、
日本国の代表としてというか、日本国の意思として補償をするというようなことを仰ったと出ていますけれども、大臣は、ど
のようにお考えですか。
【大臣】それは官房長官のご意見ですが、政府として何か具体的な議論をしているわけではありませんので、よく議論してみ
たいと思います。何に関して仰っているのか、例えば日本にある朝鮮半島の皆さんのご遺骨を返還するという話については、
今もやっているわけで、それをよりスピードアップするといいますか、やっていくというようなことは、1つの考え方として
あり得ると思いますし、中身次第だと思います。ですから、もう少し具体的に話し合ってみる必要があるということでありま
す。
【フリーランス 安積氏】。もし個人補償を認めるとするならば、日本と韓国との間の請求権については、1965年の基本条約
で既に解決済みということで、双方の国としては、そういう立場に立っていますけれども、日本が新たに韓国の個人の請求権
を認めるとするならば、日本国民の朝鮮半島に残していった財産権の請求権はどうなるのかという問題が生じてくると思いま
すが、大臣としては、官房長官とお話しされるときは、そこまで、例えば検討されるということでお話しされるご予定でしょ
うか。
【大臣】官房長官が言われた趣旨が、もう既に日韓基本条約で1つの答えに至ったことを、また覆すという意味で仰ったのか
というと、私(大臣)は必ずしもそうではないと受け止めていますが、そこの事実関係も含めて、よく確認をしてみたいと思
っております。基本的には、日韓基本条約の中で、両国政府が一定の合意に達しているということであります。
〜後略〜
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/gaisho/g_1007.html#3