詐欺:旅行保険金詐取容疑で5人逮捕−−府警 /大阪
海外旅行先で盗難被害にあったと虚偽の申告をし、損害保険会社から50万円をだまし取ったとして、
府警国際捜査課は14日、中国籍の無職、施永康被告(49)=大阪市中央区島之内2=
ら男女5人=詐欺罪などで起訴=を詐欺と詐欺未遂の疑いで逮捕したと発表した。
他に逮捕されたのは、施被告の内妻の重松菜々(29)や、知人で靴販売店員の金俊秀(29)の両被告ら。
起訴内容は昨年11月に重松被告らがツアー旅行でグアムを訪れた際、現地警察に
「ブランド品の腕時計や指輪を盗まれた」と虚偽の盗難届を出し、帰国後に保険金を請求して
50万円をだまし取るなどした、としている。同行した別の女が府警に自首し、発覚した。【茶谷亮】
ソース:毎日新聞 2010年7月15日 地方版
http://mainichi.jp/area/osaka/news/20100715ddlk27040285000c.html 腕時計盗難と申告、海外旅行保険金詐取容疑で逮捕
「旅行先のグアムで高級腕時計を盗まれた」などと損保会社にウソを申告し、海外旅行傷害保険の
保険金50万円を詐取したとして、大阪府警国際捜査課と淀川署が、
大阪市内の男女5人を詐欺と同未遂の容疑で逮捕していたことがわかった。
旅行した5人は航空代金約3万円のパックツアーから帰国後、それぞれ50万〜40万円の保険金を虚偽請求しており、
「楽に稼げると思った」と供述。府警は、旅行代を浮かせつつ金をもうける“一石二鳥”を狙った犯行とみて、余罪も調べる。
靴販売店員・金俊秀(29)、無職・重松菜々(29)、同・施永康(49)ら5被告で、6月末に起訴された。
起訴状では、5被告は共謀、昨年11月、施被告を除く4被告と友人の女(29)が3泊4日のグアム旅行をした際、
重松被告が高級ブランドの腕時計や腕輪を盗まれたと偽り、現地警察に盗難届を提出。
翌月、損保会社に保険請求し、50万円を詐取した、としている。
金被告らは、友人の女を被害者にバッグの盗難を偽って50万円を
請求しようとしたが、女が府警に自首して発覚、未遂に終わった。
捜査関係者によると、旅行者5人はツアー申込時に保険料約9000円を支払い、
上限額50万円の保険を契約。架空請求を疑われないよう、施被告が調達した品物を旅先に持参、
偽の盗難届を出した後、そのまま持ち帰っていた。
重松被告と女以外の3人も同様の盗難を装い、計約120万円を受け取っていた。
施被告は調べに「関係ない」と否認。ほかの4被告は認め、金被告は「知人に手口を教わり、
5年前のグアム旅行で成功したので、またやった」と供述している。
大手損保によると、盗難での保険請求には、現地警察が発行した盗難届け出証明書や
商品の保証書などが必要。調査員が面談し、品物の絵を描かせて確認することもある。
金被告らは、用意した“盗難品”の写真を見せるなどして審査をすり抜けていたという。
◇海外旅行傷害保険=旅行先での病気やけが、携行品の盗難などを補償する掛け捨て型の保険。
保険期間は旅行期間と同じ。携行品の盗難に対する保険金の上限は10万〜50万円が一般的。
損保会社が盗難品の時価などをもとに算定する。
ソース:(2010年7月14日21時54分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100714-OYT1T00783.htm