台湾は中国大陸と6月29日に貿易協定のECFA台湾海峡両岸経済合作枠組み協議を交わしたのに続いて、
今後は他国とのFTA自由貿易協定交渉にとりかかる考え。
呉敦義・行政院長は13日、中華民国と外交関係を持つ四カ国とすでにFTAを結んでいること、
国交の無いアメリカともTIFA台湾アメリカ貿易および投資枠組み協定を進めていることをあげて、
今後も各国とのFTA交渉を一歩一歩進めていくと説明した。
呉・行政院長は、台湾と経済面で相互補完の関係にあり、
また、マイナスの影響の無い品目、時期的にも成熟している国々を選んで話し合っていきたいとしている。
一部で、ECFAに、「中共は台湾が他国とFTAを結ぶことを妨害できない」、
もしくは「台湾の他国とのFTAに同意する」との文言を盛り込むよう提案していることについて、
呉・行政院長は、「そんな文言を入れたならば我々の主権が失われることになる。中国大陸側の同意は必要ない」と強調した。
また、一部メディアが、中共の指導者胡錦涛氏は台湾独立反対と一つの中国原則を基礎に、
ECFAの確実な実行を望んでいると指摘したことに対し、呉・行政院長は、
中国大陸側の主張は1992年の香港合意だとして報道は不正確との見方を示した。
呉・行政院長は、92年合意は「一つの中国・各自解釈」で、
「一つの中国原則の中国とは中華民国だ」と強調、中華人民共和国ではないとの立場を重ねて示した。
ソース RTIニュース 2010/07/13
http://japanese.rti.org.tw/Content/GetSingleNews.aspx?ContentID=105661