[韓・日100年大企画]岐路に立った日本の未来-山口二郎日本政治学会理事長に聞く
“日本の過去の歴史謝罪後、21世紀東アジア時代作るのが望ましい事”
1980年代、「日本の時代」を経て世界第2の経済大国に成長した日本は1990年代以後ほとんど20年の間
バブル経済の陰に閉じ込められている。その間見違えるように大きくなった中国勢力に押されて政治と経
済大国の地位まで奪われる危機に陥った日本は新しい道を模索している。実際に政治と経済、社会など
の色々な分野でこういう現象が起きている。昨年8月、第2次世界大戦以後の日本の政治を思うままにし
た自民党の独走時代が終わって民主党政権になった。経済もバブルが消えてプラス成長の夜明けが見
えつつあるが、賃金カットと消費沈滞現象が相変わらずだ。中産層が崩れて両極化が激しくなっていたり
もする。世紀的な転換期に置かれている日本の未来は今後どのように展開するだろうか。日本政治学会
理事長を務めている山口二郎・北海道大教授を通じて日本の政治と経済、社会の未来を眺望してみる。
山口教授は民主党の政策諮問団で民主党の主要政策を作るのに深く関与している。インタビューは2日、
東京・新橋の東京第一ホテルで行われた。
http://img.seoul.co.kr/img/upload/2010/07/06/SSI_20100706180442_V.jpg ▲山口二郎・北海道大教授は2日ソウル新聞とのインタビューで韓日併合100年をむかえた今年、日本の
菅直人内閣が過去の歴史に対してより前向きな内容の談話を出す可能性が大きいと見通した。
東京、イ・ジョンナク特派員
(中略1、参議院選挙と民主党政治について)
→日本が東北アジア情勢をどのように解かなければならないのか。 天安(チョナン)艦事件以後、東北アジ
アが「新冷戦時代」に向かっているという指摘もある。
-東北アジアに緊張感が高まっている。民主党は外交・安保分野では自民党と違う道を行かないだろう。そう
なることは大変なことと見られる。現在では韓・米・日の共助が現実的だ。
→今後、米日関係をどのように設定しなければならないのか。鳩山政権は結局米国との関係設定ができなく
て退いたのではないか。
-長期的なテーマだ。安保問題は縮小する必要がある。この問題は20年ほどかかってこそ解決されると考え
なければならない。米国との問題は直ちに変えることは大変で、うまくいかないだろう。民主党は外交面で過
去の歴史問題に対しては良い評価を受けることができる方向に出て行くだろう。この点が自民党と違う。日米
の変化は当分難しく、民主党は野党であったため外交問題に対する十分なノウハウも、人材もなく、鳩山政
権で困難を経験した。
→日本の平和憲法を改正しようという動きもある。戦争放棄を明示した憲法9条が核心だ。
-近い期間内の改憲はありえない。国民投票法が施行されたが憲法を変えようとするなら衆議院、参議院の
議席の3分の2以上が賛成しなければならない。保守新党で色々な話をするのに現実的に不可能だ。民主党
内でも大部分の議員らがこの部分に関心がない。経済、社会など国内の問題が山積しているので憲法改正
に対する関心を持つ余力がない。
(中略2、日本経済、国民生活について)
→韓国では今年、韓日強制併合100年をむかえて過去の歴史に対する日本の前向きな発表があることを
期待している。
-総理の談話などが可能だと見る。菅総理は外交に対してよく分からないこの分野に対しては仙谷由人官
房長官にたくさん頼る。仙谷長官は東アジアの交流に尽力してきたので何でも準備すると分かっていて、
韓国の立場では期待をしても良いと見る。
(
>>2以降へつづく)
ソース:ソウル新聞(韓国語) 2010-07-07 22面
http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20100707022001