米メリルリンチ:中国の景気先行指数に欠陥見られる−先行性に疑問符
6月30日(ブルームバーグ):バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチは、
29日に修正された中国の景気先行指数には欠陥が見られるとの見解を示した。
BOAメリルの香港在勤エコノミスト、陸挺氏は30日付のリポートで、
米民間調査機関コンファレンス・ボードが公表している中国の景気先行指数は
「質の低い月間統計に過度に依存したものだ」と述べ、
「それほど先行性があるとは言えない」指標だと指摘した。
コンファレンス・ボードは今月発表した4月の先行指数の伸び率を計算間違いがあったとして下方に訂正した。
これを受けて世界的な景気回復が頓挫しているとの懸念が強まり、世界の株式相場が急落した。
同指数は5月に初めて公表されたもので、コンファレンス・ボードは指数の信頼性の確立を目指している。
同指数は融資や原材料供給、輸出受注、供給業者の納品スピードなどのデータを基に算出されている。
陸氏はデータの質は低く、供給業者の納品スピードが構成項目に含まれる点など、
指数の構成には欠陥があると懸念しており、季節調整は意味がない可能性があると指摘している。
ソース:Bloomberg.co.jp 更新日時: 2010/06/30 15:20 JST
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920010&sid=a8LamN6w3S8E