【中国経済】 昨年の銀行融資急増で不良債権リスクが増大、と銀監会が年次報告で珍しく警告 [06/16]

　【北京】中国銀行業監督管理委員会（ＣＢＲＣ）は15日、年次報告を発表し、
昨年の爆発的な不動産融資の伸びを受け、銀行の不良債権リスクが増大していると警告した。
同委員会が不良債権が再び増大するリスクに言及したのは非常に珍しい。

このことは、不動産市場などリスクの高まっている部門を中心に、
銀行融資の引き締めを続ける方針を示唆している。

　昨年の銀行融資の急増を受けて、銀行資産の悪化への懸念が続いていることが浮き彫りになった。
ＣＢＲＣはこれまで、銀行に対し、しばらくはリスク・コントロールを図るよう訴えていたが、
不良債権の増加リスクが高まっているとは認めてこなかった。

　ＣＢＲＣは「国内的には、不良債権の増加圧力の高まりや、
地方政府関連金融会社への融資に伴う潜在的なリスク、不動産部門や生産能力の余剰な産業により、
銀行の健全性がテストされている」と指摘。
また、「国際的には、最近の金融危機ではっきりした根本的な問題は解消されていない」とし、
規制上の問題として大きくて潰せない大規模金融機関の存在や、欧州の国家債務危機などを挙げた。
銀行に対してグローバルな資金の流れを注視し、流動性問題が生じた場合に備えて
緊急時の対策を策定するよう呼び掛けた。

　もし超低金利政策を続けている国が利上げを行った場合、
資金が新興国から流出しバブル崩壊を引き起こす懸念があるとしている。

　ＣＢＲＣによれば、昨年末時点の中国の商業銀行の平均不良債権比率は1.6％で、
2008年末の2.4％から低下したものの、今年は再び増加に転じる恐れがある。


ソース　ＷＳＪ　2010年 6月 16日 16:15
http://jp.wsj.com/World/China/node_72510

そろそろ戦争かね。

中国は経済状況が把握しにくく、成長神話だけ先行する状況下で投資が
行われる結果、あちこちで過剰投資のバブル状態が発生する。中国政府は
昨年１０月、アルミニウムや鉄鋼、セメントなど７つの原材料品目の生産
設備が過剰になっていると宣言し、アルミ精錬所新設の３年間の凍結など、
設備の増設を抑制した。投資ブームの中、国有銀行は原材料の製造業への
投資・融資を急増し、中国政府は咋年７月から何回も設備過剰への懸念を
表明したが、北京政府の抑制を無視して工場の増新設を許可する地方政府が
続出し、強い規制が必要になった。

　中国政府は、生産設備の新設を抑止しただけで、生産自体を抑止して
いない。欧米は、中国が鉄鋼やアルミを不当に安く売り込んでくるのでは
ないかと懸念している。中国では、産業界に対する融資の総額が、咋年８月
までの１年間で前年比３４％も伸びており、過剰投資の懸念がある。鉄鋼と
セメントの、世界の生産と消費の半分が中国で行われている。需要が大きい
だけに、供給過剰となった時の破壊力も大きい。

　リーマンショック後の中国経済は、政府による内需拡大のための財政出動
によって支えられており、それが経済成長の要素の９５％を占めるとも
言われている。政府が内需拡大策を止めたら、中国経済は成長が大きく
減速しかねない。中国では株価もすでに高すぎると言われているし、
上海では商業ビルの作り過ぎで空室率が５０％になっている。中国はバブル
崩壊前夜だという指摘があちこちから出てきている。

警告が記事になることがシナのレベルを雄弁に語っている。
アリバイ作りで言ってみただけじゃないかなあ。

まぁ上海万博までって言われ続けてきたからな。
それに加えて世界恐慌、しかもまだこれからが本番。
早めに圧力下げとかないと、国ごと行っちまうぞ。

ハードランディングで済めば上出来、なんとしてもクラッシュだけは、

みたいな？

リスクが多すぎて、何が引き金になるのか最早分からないんじゃないの？
しかも、役人主導のバブルって聞いたことがないｗ

中国の不動産バブルはすぐに崩壊へ、20％値下がりも−野村
http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90900001&sid=aRJk8gkUqNsE