【上海万博】来場者が10万人を割る日も…来場者数伸び悩みで「韓流ブーム再来」の期待も絶望的か―韓国紙[05/08]

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97<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
【脱線気味だが太鼓に関するウンチク】

太鼓というのは原始的な楽器の一つであり、世界各国いろいろある。
土器に皮を貼れば太鼓になるので、日本でも縄文時代に既に存在していたという説もあり。
少なくとも古墳時代には太鼓は存在したらしい(それっぽい楽器を抱えたハニワが出土している)。

さて、では一般に「和太鼓」と言われイメージされるのはケヤキなどの広葉樹をくり貫き、牛革を鋲で打ちつけた
「くり貫き太鼓」・「くり胴太鼓」・「鋲打ち太鼓」・「宮太鼓」と呼ばれるものである。
これの原型は中国に起源があり、飛鳥時代から奈良時代にかけて仏教と同時期に伝来したっぽい。

その後の工夫・改良で、現在のような形状は江戸時代に定着したようだ。
もちろんたどった歴史が違うので、中国のくり胴系太鼓と日本のものはいろいろ異なる。
中国にはあんまり胴の材料となるほど立派な木がないので、そんなに大型化はしない。(後述の「桶胴太鼓」的に大きなものを作ることもあるが)
また、日本ほどハードヒットはしない。革の面が上(テーブル的な配置)で打つことが多い、気がする。
中国製の「和太鼓っぽい太鼓」は安価でたまに輸入されるが(竜の彫り物とか入ってたりする)、
耐久性が国産とは段違いである。

皮の面を客側に見せて演奏するというのは、日本でも殆ど戦後のハヤリ。
伝統的なもので全く例が無いわけではないけど、少なくとも複数個並べて見せたりはしない。
そもそも太鼓というのは笛や鉦や唄とセットで祭りのお囃子などする楽器として使われてきたので、
太鼓メインで抜き出して演奏するというのがそもそも戦後のものである。


さて、やや乱暴なくくりだが、もう一つメジャーな「和太鼓」とされているものに「桶胴太鼓」というのがある。
これは大木をくり貫くのではなく、胴の部分を「桶」・「樽」で構成し、革を紐で締め付けたりする。

朝鮮半島でメジャーな太鼓はこの「桶胴太鼓」に近いタイプの「チャング」である。
あんまり大きくはなく、軽い。立って、歩き、動きながら演奏することが多い。
胴はくり貫いているのか、張り合わせてるのかよく知らない。
形状については、まぁ写真でも見てもらうほうが早いだろう。
http://namsadang.jp/
木のバチで打ち込むような日本の太鼓とは異なり、鞭っつーか、木琴的っつーか…

何だか日本における「和太鼓」と呼ばれるものの戦後史に似て面白いのだが、
韓国の音楽として知られる「サムルノリ」も旧来の伝統的な楽器演奏を、1970〜80年代に現代化したものである。
ここで使われるのがチャング、あとプク、ケンガリ、チンという打楽器だ。
詳しいことは「サムルノリ」とか「キム・ドクス」という単語から検索して欲しい。

アクロバティックな要素もあり、なかなか面白い芸能なので偏見なく一度は見てもらいたい。
(ちなみにこれらの打楽器を使ってサッカー等を応援している風景が「テーハミングコール」というやつだ。)


「で、君。講釈はともかく、画像のアレは何なのかね?」
「パクリであります、サー。あんな伝統音楽はありませぬ。20世紀中に存在したかどうかもいささか…」
「ふむ、中国館の画像と間違えていないのであれば…伝統を愛する大韓民国の皆様には、
 プンムル(農楽)やパンソリをもう少し大事にしてもらいたいものだね。皮肉でも煽りでもなく、本当に。」
「ただし、音攻は迷惑なので勘弁して欲しいであります、サー。」


「ちなみに、サー、仏教や漢字が朝鮮半島から伝わったというロジックの延長線上なら、和太鼓が朝鮮由来になりますが…」
「インド人や中国人に謝って欲しいところだね。」
「日本人にも、です、サー。」