- 22年W杯招致、日・豪・韓・カタールが火花 -
空調設備を備えたスタジアム計画を披露したカタールの招致委=AP
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20100505-071252-1-N.jpg 2018、22年のサッカー・W杯招致レースは、日本が立候補を22年大会に絞ったこともあり、
「18年は欧州、22年はアジアの争い」という構図が鮮明になった。
W杯は10年に南アフリカ、14年にブラジルと、南半球での開催が続く。北半球に戻ると見られる
18年は欧州が優勢である以上、「まずは欧州から切り離し、22年をアジアの戦いに持ち込みたい」
(日本招致委幹部)のが、日本の思惑だ。
19年に日本でラグビーのW杯が開催されることも絡む。「18年に招致できても、現実的には、
ほとんど同じ競技場を使うラグビーと弊害が生じかねない」(同)という内情もあっての決断だが、
いずれにしても日本は、アジアで存在感を高める戦略へと、かじを切った。
アジアの他候補も、招致意欲を燃やす。サッカー界では06年からアジア連盟に転籍した豪州は、
「オセアニア初開催」を掲げ、大義名分という点では全候補の中で最も説得力がある。
一方、初の中東開催を目指すカタールは、弱点となる酷暑対策に、太陽光発電を利用し、
スタジアムの温度を27度以下に保つ計画を発表したばかり。潤沢なオイルマネーを背景に9会場を新築、
3会場を改修し、強い日差しも屋根で遮るという。
日本と同様、02年大会からの開催間隔の短さが課題となる韓国は、北朝鮮との分散開催案を前面に出す。
南北融和を唱え、国際世論を味方に付けたい考えだ。
ほかに米国も94年以来2度目のW杯を狙う中で、日本は、どんな開催意義を掲げるのか。
14日、ほかの候補とともにFIFA本部(チューリヒ)に提出する開催計画書の中身に、注目したい。(青柳庸介)
ソース : (2010年5月5日19時52分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/wcup/2010/news/etc/news/20100505-OYT1T00581.htm