【中央日報社説】10代で成人病にかかる韓国の青少年 学校体育など、健康確保のため隣国の日本から学べ[05/04]

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1はらぺこφ ★
韓国の青少年の健康に赤信号が灯った。全国小中高校生の体力等級を調査した結果、00−08年の上位1・2
等級は8ポイント減った半面、下位の4・5等級は11ポイント増えたことが明らかになった。肥満学生は02年
の9.4%から08年には11.2%に増えた。体が大きくなる一方で体力は落ちている。40−50歳代に表れる
高脂血症・高血圧・糖尿病の青少年も数年間で大幅に増えたという。

以前とは比較できないほどよく食べさせ、大事に育てた子どもがこのように病気になっているのだから、まさに
その「よく食べさせ、大事に育てる」点が問題だ。多くの家庭では、「幼い頃に何でもよく食べればよい」と考え、
子どもが高カロリーの食べ物を好きなだけ食べるよう放置している。また、家から学校、学校から塾、塾から
家へと自家用車で送り迎えし、自分の足で歩く時間さえ与えない。このように誤った養育方式が大切な子ども
を肥満、成人病に導いているのだ。

入試中心の学校教育も問題だ。子どもが一日のうち唯一体を動かす体育の時間が消えつつある。各学校が体育
の時間を減らし、その時間を英語や数学で満たしている。体育の時間も十分な運動をしない。高学年になるほど
自習に変わることも多い。青少年の健康の重要性を認識し、ほとんど毎日、体育の時間を取り入れている外国
の学校とは全く違う。

隣国の日本から学ぶ必要がある。入試競争や食生活の変化が私たちと似ている日本では、過去10年間に青少年
の体力はむしろ向上したという。00年代初期から学校体育を強化した結果だ。各学校が運動施設を拡充し、専門家
を配置することで、子どもの体力向上に乗り出したのだ。青少年の健康は韓国社会の未来と直結している。そうで
なくても低出産で不足している次世代だが、体力までが低下すれば大変なことだ。勉強もよいが、今では家庭と学校、
政府が力を合わせて青少年の健康をまず確保しなければならない時だ。


中央日報 2010/05/04
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=128794&servcode=100