韓国では6月2日、地方選挙が行われる。韓国の選挙法では選挙120日前から本人による対面名刺配布・電子
メール・選挙管理委員会の承認を得た印刷物の郵送による選挙運動ができるが、他人による選挙運動は事前
選挙運動として取り締まりの対象になる。
Twitterやブログ、インターネットコミュニティー、動画投稿サイトなど、韓国人が日常的に使う情報源となる
サイトを利用してはならないという、IT大国らしくない規定がある。しかし、選挙法にひっかからないよう、あの手
この手を使ったインターネット選挙運動が問題になっている。
先日は、自分の名前が検索キーワードランキング上位になるよう、有名ポータルサイトから繰り返し検索させる
知識検索(Yahoo!知恵袋のようなユーザー同士の質問と答え)に自分に関する質問と人柄を褒める答えを繰り
返し書き込む方法を取った選挙候補が「事前選挙運動」違反で逮捕された。「○○区選挙候補」と検索すると、
自分の名前が検索結果上位になるようにしたわけだ。
この候補はオンライン広告代理店にお金を渡して選挙運動を依頼し、代理店がアルバイトを雇ってこのような
ことをしていた。さらに、代理店が100人以上もの個人情報を盗みIDを作って、ポータルサイトに特定候補を
褒め称える質問と答えを書いていたことから、実名制度の穴ともいえる個人情報管理実態が問題になっている。
こんなに簡単に盗まれて悪用されてしまうようでは実名制度の意味がないからだ。
検察は地方選挙を前に、Twitterをはじめインターネットに特定候補に有利な印象を与えるよう宣伝の書き込み
をすることを「選挙犯罪」として取り締まっている。してもいない世論調査をでっちあげて、「○○候補が支持率
1位」と何十回も書き込んだ50代の男性も逮捕された。市長のメールをハッキングして選挙動向を探りライバル
候補に渡した公務員もいたというから、選挙は怖い。
日経PC Online 2010/04/30
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100428/1024636/ >>1 この手法は日本でもあるぞ
ちょっと前に話題になったソフトバンクの民潭縛り覚えてる人いるかな?
あれが国籍縛りであるとの批判に対して、知恵袋系に質問し問題ないと答えた人間に高ポイントを与えるものが
繰り返し行われた。
こんな手法はいくらでもできるが意外に効果があるはず。
ウィキペディアの編集合戦よりも楽だ。