黄海・白リョン島沖で3月26日に沈没した哨戒艦の艦尾の引き揚げ作業が15日に行われ、行方不明になっていた
乗組員36人の遺体を発見した。捜索部隊は16日も捜索を続けるが、残り8人の行方不明者は艦尾にいない可能性
が高いという。
一方、15日午後9時ころ、全羅南道珍島の南東の海上で哨戒任務にあたっていた韓国海軍第三艦隊所属のヘリ
コプター1機が墜落した。韓国メディアの報道によると、事故から3時間後、事故海域で操縦士が遺体で見つかった
が、搭乗していたほかの乗組員3人行方不明のままで、ヘリの機体もまだ発見されていない。
このヘリは11年前に導入され、機体老朽で墜落した可能性は低い。国防関係者によると、事故当時のヘリコプター
は海上監視活動を行っていたが、哨戒艦沈没事故とは無関係であるという。
墜落したヘリコプターはソナー(超音波探信儀)と魚雷を装備した韓国海軍の主力機種で、主に海上攻撃や
対潜水艦作戦などの任務に当たっているが、93年にも墜落事故が発生している。
また、14日には江原道の最前方にあるGOP(前方観測所)で勤務していた陸軍兵士が銃で撃たれ死亡する
事件が発生、自殺の可能性が大きいとみて事実関係を確認している。哨戒艦沈没事故からはじまり、救助に
当たっていた漁船の沈没とヘリコプターの墜落、相次ぐ惨事で韓国中に不安が走っている。
(編集担当:金志秀)
サーチナ 2010/04/16
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0416&f=national_0416_018.shtml