韓国銀行は、金仲秀(キム・チュンス)新総裁の就任を翌日に控えた31日、
「基準金利を当面は景気回復傾向の維持に役立つ方向で運用する」とする内容の報告書を発表した。
これは韓銀が基準金利を現在の水準(年2.00%)に据え置く方針を示したものと受け止められている。
また、金新総裁は同日、大統領府(青瓦台)で任命状を受け取った席上、
「世界的な危機克服に向け、中央銀行による協調した支援が重要だ」と述べ、
主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれる11月までは金利を据え置く可能性を示した。
韓銀は国会への提出用に配布した「通貨信用政策報告書」で、
「依然として成長の道筋には不確実性が高く、金融緩和基調を維持することで、
民間部門が成長エネルギーを強化するのを下支えする必要がある」と指摘した。
また、「国内外の金融、経済状況の改善を見ながら、通貨政策の緩和程度を適切なペース、幅で調整していきたい」と表明した。
これまでの李成太(イ・ソンテ)総裁が率いる韓銀は、内部で利上げの必要性を指摘しつつも、
政府の立場を反映し、国際経済の不確実性、民間経済の自発的活力が弱いことなどを理由に、金利を凍結してきた。
金新総裁の就任後は、国際協調の重要性を掲げ、低金利基調が維持されるとみられる。
金新総裁は29日に帰国し、「わたしに対する市場の評価と実際のわたしは異なる」と述べ、
予想に反し、利上げが前倒しされるのではないかとの観測を生んだ。
しかし、大統領府、政府の意見を無視し、金新総裁が利上げを断行する可能性は高くないとの見方が優勢だ。
金新総裁は4月初めに開く金融通貨委員会で、基準金利の決定に関連し、
どのような立場を表明するかに関心が集まっている。
朴淳旭(パク・スンウク)記者
ソース 朝鮮日報 記事入力 : 2010/04/01 07:39:08
http://www.chosunonline.com/news/20100401000006