【日経コラム】鳩山夫人の暴走に見る首相官邸の「堕落」…完全に狂っている★2[03/25]

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>>2の続き

■ファーストレディーの行動をわきまえるべきだ

 首相夫人というのは、いうまでもなく公的な存在、公人である。

 その言動はすべてが公的なものとして受け取られる。公的行事に出席するさいの服装なども、
その場にふさわしいかどうか、公的に判断されるべきものだ。

 鳩山首相も幸夫人の今回の会食事件(と、あえて言おう)について、「妻の自主性にまかせ
ている」などと平然と述べてはいけない。公人たるものの基本的な態度をわきまえておくべきだ。

 イ・ソジンは2010年2月25日から在日本大韓民国民団(民団)の広報大使を務めている。民団
がかねてから永住外国人への地方参政権付与を求めて積極的な運動を展開していることは広
く知られている。

 幸夫人はイ・ソジンの熱烈なファンなのだそうで、これまでも何度か会食し、プレゼントを進呈
するなどしてきたという。

 韓流スターのファンであろうとなかろうと、どうでもいいのだが、ファーストレディーの行動として
は厳に慎むべきである。

 インターネットの百科事典ウイキペディアによれば、首相就任を2日後に控えた昨年9月14日、
イ・ソジンが事務所に鳩山氏を表敬訪問、幸夫人も同席したという。また同サイトによれば、首相
になってからも会食の機会を重ねているという。

 これとは別に、昨年10月、鳩山夫妻が訪韓したさい、韓国俳優ペ・ヨンジュンが体調を崩して入
院中だったため、夫妻が見舞いに訪れたいと打診した。警護の問題から見舞いは見送られたが、
日本の外務省を通じて花束を贈ったのだという。

 このことについて、韓国紙「中央日報」は「いくら韓流ファンとはいえ、日本の首相夫妻が韓国の
芸能人を心配して花束を贈るのは異例のこと」と報じた。鳩山首相夫妻の「軽さ」が揶揄されたの
である。

■鳩山首相の問題点は「国家意識の欠如」にある

 特定の国の特定の芸能人とこれほど濃密に接触を重ねる鳩山首相夫妻には、日本の公人の
トップであるという意識が完全に欠落しているようだ。

 前述したように、そこのところはすべてに通じている官僚スタッフが補ってやらなくてはいけない。

 まして、イ・ソジンは民団広報大使という肩書を持つ。永住外国人への地方参政権付与がきわ
めてセンシティブなテーマとなっており、民主党内にも異論があることなどへの配慮がまったく見
られない。

 幸夫人はこれまでも奔放な発言によりマスコミをにぎわせたことが少なくない。だが、ファースト
レディーの間は、わきまえるべきはわきまえてもらわないと困る。

 首相夫妻の言動は国際社会に向けてのメッセージとして受け取られることもあるのだ。韓国との
間では、地方参政権のほかにも教科書問題や竹島問題など、厄介な懸案がいくつもある。

 首相夫妻の言動が韓国側に間違った受け止め方をされる恐れにも神経を使わなくてはならない。
それが国を代表するものの基本的な態度である。

 鳩山首相の問題点は、やはり国家意識の欠如といわなくてはなるまい。だからこそ、こういう軽
薄なことを重ねても、その重大性への認識が追いつかないのであろう。