ドイツの自動車大手ダイムラーが、商取引をめぐる世界各地での贈賄事件を認め、
1億8500万ドル(約167億円)の制裁金を支払うことで米司法当局と和解した件について、
中国政府高官や中国石油大手の中国石油化工(シノペック)集団も当該事件に関与
していたとして、中国でも注目が集まっている。
中国現地・東方早報によれば、米国での訴状で、ギリシャ、ロシア、トルコ、ベトナムなど
22カ国でダイムラーが行なった贈賄事件に中国も絡んでおり、中国では 2001−2004年にかけて、
判明しているだけでも5件、中国政府高官・企業幹部への贈賄総額は18.88万ユーロ(約2320万円)、
ダイムラーがそれで得た契約総額は553.3万ユーロ(約6億8000万円)になるという。
これらとは別に、中国政府高官とシノペック集団高官及びその家族に対して
総額259.97万ユーロ(約3億1930万円)を贈賄、関連プロジェクト7156.29万ユーロ(約87億9015万円)
の契約をダイムラーは獲得したとされる。また、1998−2005年にかけて、
ダイムラーは少なくとも26.86万ユーロ(約3300万円)を
中国政府官僚の接待・旅行費に提供していたという。
ダイムラー中国は今回の件について、
「すでに米司法当局と和解が成立している。コメントできない」などとしているという。
トヨタ自動車のリコールについて、中国では「リコール門」(門はスキャンダルの意)と呼んでいるが、
東方早報では、「トヨタの“リコール門”に続く、自動車の世界大手メーカーによる不祥事、今度は“贈賄門”」
として、関係者に不正に流れている金額を強調する形で詳報している。(編集担当:鈴木義純)
ソース サーチナ 2010/03/25(木) 11:19
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0325&f=business_0325_128.shtml