カナダの軍事専門誌『カンワ・ディフェンス・レビュー』の最新号は、中国大陸の台湾海峡沿岸、福建省の軍用飛行場に、新たに
地対空長距離弾道ミサイルが配備されたと報じている。
これについて、国家安全局の蔡得勝・局長は17日、報道されている内容は事実であり、台湾側も確認済みだとした上で、「この
配備は地域的、あるいはグローバルな考慮に基づいて行われているもので、台湾にのみ向けられたものではないと理解している」と
述べ、新たなミサイル配備が両岸関係に大きな影響を及ぼす事はないとの考えを示した。
蔡得勝・局長は、中国大陸が武力によって台湾を威嚇しようとしている事は事実だが、軽々しく実際の行動に出る事は国際社会が
許さない、と指摘。その上で、中国大陸が台湾に対する軍事的圧力を低減させるためには、台湾海峡沿岸に配備されているミサイルを
「必ず破棄しなければならない」と述べ、技術の進歩により射程距離が伸びている現在、ミサイルを内陸側に後退させるだけでは意味が
ないと強調した。
Radio Taiwan International: 2010/03/17
http://japanese.rti.org.tw/Content/GetSingleNews.aspx?ContentID=98065