李大統領とオバマ大統領は似ている!?
李明博(イ・ミョンバク)大統領とバラク・オバマ米大統領の最近の発言と行動が似ている
指摘されている。「一方がもう片方を真似ているのでは」と指摘されるほどだ。
二人はそれぞれ、「世宗市問題」と「健康保険改革」に没頭している。
二つとも各国で越年の課題で、これを推進する両首脳は、「わたしは政治をよく知らない。
ただ、正しいことをするだけ」と主張する。両政権の中間評価(6月地方選挙〈韓国〉、
11月中間選挙〈米国〉)が目前に控えているという点も同じだ。
■「政治はよく知らない」「任期1回が良い」
オバマ大統領は10日、米ミズーリ州セントルイスで開かれた健康保険改革の関連集会で、
「わたしは政治についてはよく知らない。だが、それ(健康保険改革)がわたしたちのすべき
正しいことだという点はよく知っている」と述べた。世宗市問題について常に「政治的な計算は
すべきではない」と主張してきた李大統領は10日、大田・忠清南道業務報告で、
「わたしは長く政治をしたことはない。(世宗市問題は)曲がったものをまっすぐに伸ばすものだ」
と話した。二人とも、自分の推進する課題が「非政治的」な意図によるものであり、
同時に「正しいこと」だと強調している。
両大統領が自分の中心的課題を推進するに当たって、「任期1回」を強調している点も同じだ。
オバマ大統領は今年1月、米ABC放送とのインタビューで、「当選2回の平凡な大統領に
なるよりは、むしろ立派な任期1回の大統領になりたい」と語った。李大統領も最近、
ハンナラ党関係者と会った席で、世宗市論争を意識しながら、「信念に基づいて働くには
単任制がよい」と語った。
両大統領が中心的課題に次いで解決すべき問題として、「教育問題」を挙げた点も同じだ。
オバマ大統領は15日、児童・生徒の成績が悪い学校に対する支援を減らす教育改革法案を
議会に提出する予定だ。李大統領も17日、第1回教育改革対策会議を主宰し、
教育改革に直接携わる計画だ。
■専門家「根本的な違いがある」
しかし、似たような発言にもかかわらず、二人の間には根本的な違いがある、
というのが専門家らの指摘だ。まず、中心的課題を扱う方法だ。オバマ大統領は
健康保険改革問題について先月25日、民主党と共和党双方の指導部を招き、
7時間の討論を行った。しかし、李大統領は世宗市問題の強力な反対者である
朴槿恵(パク・クンヘ)元ハンナラ党代表をはじめ、与野党の議員らと、これといった討論を
していない。また、健康保険改革と世宗市問題という中心的課題自体に、質的な違いがある
という見方もある。申律(シン・ユル)明知大教授は、「米国の健康保険問題は与野党も
国民も全員が改善に同意しながら、その方向性をめぐって論争が起きている一方、
世宗市はこの問題のイシュー化自体を各党派が同意していないという差がある」と指摘した。
http://file.chosunonline.com//article/2010/03/15/910681072267701485.jpg 黄大振(ファン・デジン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2010/03/15 10:37:20
http://www.chosunonline.com/news/20100315000029