>>73の猫車版
India. Criminalisation & piracy are damaging seafarer recruitment warns InterManager
http://www.bymnews.com/news/newsDetails.php?id=67052 インド:船乗りへの不当措置と海賊行為が、船員の新規雇用に損害を与えている ─ InterManagerが警告
2010年3月19日金曜日
経験豊かで資格ある船乗りの不足は世界経済に巨大な影響を及ぼす可能性があり、乗組員への不当な措置による
負の影響と、拡大し続ける世界的な海賊問題によってさらなる悪化を見せていると、InterManagerは警告している。
同団体は20万人以上の会員数を有す、船乗りを代表する船舶管理業界における国際的同業者組合である。
「事故や事件の結果生じた法廷上の処置によって、船員達は不当な措置を受けやすくなっている。また、上昇する
海賊行為の発生率は、個人に対するリスクを高いものへとしている」と、インターマネージャーの不当措置対策委員会の
議長であるブライアン・マーティス氏は、本日ムンバイで開催されたインド人材開発会議の場において代表者たちに語った。
また、「政治的な功利主義と結びついた公共機関の一方的な見方は、船乗り達の人権を著しく狭めている」と彼は述べている。
「乗組員数の維持と労働力の自然な補充は、これらの要因により悪影響を受けている。船乗りを志していた筈の者達は、
一連の事態を見て海へと乗り出すことを躊躇うこととなった。経験豊かで資格ある船乗りの不足は、さらに悪化する事に
なるだろう ── これは、既に海運業界の重大な危機である」
彼は続けて「世界中の物流(貿易の90%を占める)の原動力である海運は、国際貿易と地域発展に極めて重大な位置を
占めている。そして船乗り達は海運にとって極めて重要である。海事産業への人的資源供給状況は、向こう数年間不足を
きたすと見込まれており、既に危機的状況と言えよう。近年執られた法的措置と、『テロとの戦い』の結果生じた個人的な
自由への制限は、結びつく事によって船乗り稼業の魅力を色褪せた物にしてしまっている。その結果、船員数の保持と
新人確保は直接的な影響を被る事となった。世界経済と環境への最終的な影響は、過小評価されてはならない」
マーティス氏はBIMCOによる最近の研究が、ここ11年間に12の沿岸国が関与した14の船員勾留事件が発生しているのを
確認したと指摘している。これらには長期勾留と法の『疑わしい』運用、そして告訴に至らなかったケースが含まれている。
「事件に関与した船員に加えられた不公平な措置は、地元と国際的な船員社会に非常に強い反響を呼ぶ事となった。
航海中に生じる個人の自由や安全への危険性が更に高まる事になるのならば、将来の職を決めようとしている若い男女を
この道から遠ざける事になるだろう。事実、自身の子供に船乗りになる事を思いとどまらせようとした数人の船員を、
私は知っている」とも彼は警告している。
InterManagerは最近注目を集めたHebei SpiritやCormorant等の不当措置事件のいくつかで、船員達への手助けを行った。
マーティス氏は最近の船員達への措置に、以下のような際立った傾向がある事を、会議に出席した代表者たちに説明している:
・彼らの手に余る海難事故の結果、刑罰が与えられている。
・そのような過失は海運業界では問題とされないという事実があるにもかかわらず、多少の過失により刑罰が与えられている。
・彼らを告発した国の国内で、無期限の勾留を受けている。
・『保証人』あるいは『重要参考人』として、船のオーナーやP&Iクラブまでが支払いを要求される。
・法的援助の利用が出来ず、また、正式な有罪判決を受ける事もなく勾留中の状態のまま留め置かれている。
・恣意的な理由による上陸許可(訳注:勾留中の外出許可?)の取り消し
マーティス氏は海運業界として不公平な不当措置に取り組むよう主張し、「2010年は船乗りの年である。彼らに敬意を払い、
労働条件の向上と人権の保護へと貢献するにはどうすればいいのか、より良い方法は何かを考えるべきではないか?」と発議した。
Cormorantって船(だと思う)の事件についてはちょっと不明