- タクシン元首相一族の資産1240億円没収 -
タイ最高裁は26日、国内で凍結されているタクシン元首相一族の資産約760億バーツ
(約2050億円)のうち、計約460億バーツ(約1240億円)を没収する判決を言い渡した。
判決は「職権を乱用し一族経営のビジネスに便宜を図り、経営企業の株売買で不正に蓄財
した」と認定したが、首相就任前に得た約300億バーツは没収対象外とした。
国内資産の没収は、海外逃亡を続けながら政界復帰を狙うタクシン氏にとっては相当な
痛手となる。同氏が活動資金を支援しているとされる支持団体「反独裁民主統一戦線(UDD)」
は、判決とは関係なく3月中旬から大規模抗議デモを行うとしており、タクシン派と反タクシン派
による対立が激化し、政情が再び混乱する恐れがある。
判決公判にはタクシン氏と共に被告となっている前夫人や長男ら家族も姿を見せず、代理人
が出廷。支持者数百人が最高裁周辺に集結し、治安当局は混乱を警戒して最高裁とその周辺
に計約600人の治安要員を配置するなど厳重警備を敷いた。UDDは、組織的な抗議行動は
控えた。
タクシン氏は滞在先とされるアラブ首長国連邦(UAE)から、タクシン派政党の党本部で判決
を見守る支持者らにビデオ映像を通じて結束を呼び掛けた。
タクシン氏は2006年のクーデターで追放され、その後当局は一族の国内資産を凍結。検察は
08年、同氏が首相在任中の01〜06年に職権を乱用し、不正な株売買で蓄財したとして全額
没収を求めて訴えた。(共同)
ソース : 共同 [2010年2月27日0時41分]
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