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305<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん
おながいします。

深刻化する中国の人権問題〜日本人の関心が薄い訳は?
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0208&f=column_0208_001.shtml

【コラム】 V 2010/02/08(月) 09:07

  在阪の翻訳家、劉燕子さんらが最近、中国で政治犯として服役中の民主活動家の劉暁波氏の原稿や詩をまとめた邦訳書「天安門事件から『08憲章』へ」(藤原書店)を出版した。
その出版記念の集会で、燕子さんは劉暁波氏の業績について産経新聞記事を引用して紹介したところ、あとで参加者から「なぜ右翼新聞の記事ばかりを引用するのか」と疑問の声がで
たという。同書を書評欄に紹介してもらおうと産経新聞関係者に送ると、「なぜ(左派学者の)子安宣邦氏が序を書いているのか」と怪訝な顔をされたという。

  人権問題というと一般にリベラル派知識人が熱心のようなイメージがあるが、中国の人権派知識人は反共産党独裁が多く、左右でいえば右派。だからか日本の左派言論人は
中国の人権問題に対する切り込み方が甘い。一方、右派は人権問題を論じるとき、中国共産党を倒さねばならない、というところまで主張が飛ぶことが多い。その結果、イデオロギーを
持たない日本人の多くは中国の人権問題に関心を持てなくなっている。

  しかし今、中国の人権状況は急激に悪化している。劉氏が「08憲章」の起草を理由に禁固11年という重い刑を受け、同じく起草者の趙達功氏が年明けに拘束された。拘束中に激しい拷問
を受けたことを告発していた人権派弁護士の高智晟氏は昨年2月に警察に連行されたあと行方不明で、拷問死の噂も飛び交う。ドキュメンタリー映画『ジグデル』を作ったことで拘束されて
いたドゥンドゥプ・ワンチェン氏は昨年12月に懲役6年の判決を受け、「俺は2008年の抗議に参加しなかった。俺はハンパなチベット人だ……」と歌った
チベット歌手のタシ・ドゥンドゥップ氏も昨年12月に逮捕された。

  亡命華人作家の陳破空氏によると、最近の中国当局の言論人らへの強硬姿勢は「中国が国際社会に対する支配力を強めた証」と言う。「世界から不況脱出の牽引車と期待されている中国が、
今なら反体制派を力づくで一掃しても、国際社会も文句は言えまい、と思っているのだ」。その結果「劉氏は自ら投獄されたがっていた。獄中にいないとノーベル平和賞がとれない。だから当局を
挑発するような言動を繰り返し、目に余るものだから厳しい判決を出さざるをえなかった……」といった当局の説明がまかり通ったりする。

  劉さんは「人権に右も左もありません」と憤慨している。イデオロギーを持つことは悪いことではないが、それを越えて考えるべきテーマも多くある。自分の政治思想や信念に従って首相
や内閣を批判したり、ときには中傷することも許されている日本人としては、言論や表現だけで何年も牢獄につながれたり拷問を受けたりする不条理にもう少し敏感であるべきではないだろうか。

  写真はイメージ。2009年10月1日、ラサのポタラ宮広場で行われた建国60周年祝賀式典。(執筆者:中国ウォッチャー 三河さつき 編集担当:水野陽子)