ハイチ地震を目の当たりにした国際社会は、途方に暮れる暇もなかった。各国政府はもちろん、団体・個人
までもが続々と助け合いの精神から支援金や援助物資を提供している。韓国も例外ではない。政府は14日、
計100万ドル(約9000万円)相当の人道的支援を決定し、15日には医療団や救護隊員を中心とした韓国国際
協力団(KOICA)緊急救護隊35人が現地に向かった。国際社会の一員として、これまでよりも素早く対応して
いるとの評価がなされているものの、この日海外で報じられた支援に関するニュースは、世界の10大経済大国
・韓国の国際社会への貢献度がどの程度なのかを振り返るきっかけとなった。
そのニュースとは、アメリカの人気俳優ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー夫妻が「ハイチの
支援のために使ってほしい」として、韓国政府と同じ100万ドルの支援を発表、米大リーグも同額の100万
ドルを寄付すると決めたというものだ。韓国政府全体の支援額と、ハリウッドのスター夫婦の支援額が同額
の100万ドルというわけだ。比較の対象にはならないが、米国は1億ドル(約90億円)、日本は500万ドル
(約4億5000万円)の無償資金援助と3000万円相当の救護物資を送る方針だ。
韓国政府が支援する100万ドルには、金銭的支援や救護隊の活動費用などがすべて含まれているため、実際の
支援額はそれをはるかに下回るという。海外の人気俳優と韓国政府の支援額が同じというのは、韓国政府が
ケチだからということではなく、構造的な限界が背景にある。今年、韓国政府が海外緊急支援予算として
確保した額は計95億ウォン(約7億7000万円)。ハイチ地震のような緊急事態が発生した場合でも、95億ウォン
という枠内でしか支援できない。
昨年末に修羅場と化した国会の最中でも、選出された地元の地方区の予算として数十億−数百億ウォン(10億
ウォン=約8000万円)を確保した国会議員たちにとってみれば、国際支援はあまり関心のないことかもしれ
ない。しかし、地元に道路や鉄道といった「インフラ」を作る一方で、今や韓国という国の格に見合った
支援や「インフラ」構築にも関心を持つべき時ではないだろうか。
政治部=鄭佑相(チョン・ウサン)記者
朝鮮日報 2010/01/16
http://www.chosunonline.com/news/20100116000023 写真
http://file.chosunonline.com//article/2010/01/16/845308763393349416.jpg 関連スレ
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