昨年の貿易黒字、初めて日本を上回る
JANUARY 02, 2010 08:55
昨年、わが国の貿易収支の黒字が史上最高を記録した中、黒字の規模が初めて日本を追い抜く見込みだ。
1日、知識経済部(知経部)が発表した「09年の輸出入動向や10年の輸出入を巡る予測」によると、
昨年の輸出は3637億7000万ドル、輸入は3227億8700万ドルと、貿易の黒字規模が史上最高の
409億8300万ドルに達した。
これは通貨危機により輸入が激減し、390億ドルの貿易黒字を記録した1998年以後最高値である。
このような黒字規模は、日本の貿易黒字をはるかに上回る水準である。昨年1~11月の韓国の貿易黒字は
約377億ドル、同期間、日本は約241億ドルと、約136億ドルの開きがある。
知経部の関係者は、「日本が12月の1ヶ月間、160億ドル以上の黒字を出さない限り、事実上韓国を
追い抜くことは難しい」と明らかにした。
輸出が英国やカナダなどを抜いて世界9位に跳ね上がり、初めて10位圏入りを果たしたのも、注目を集めている。
知経部は1950年以降、輸出10位圏入りを果たした国は、日本(1955年)や中国(1997年)を
除いては韓国(09年)が唯一だと説明した。
輸出の世界市場でのシェアも、1989年=2.0%台に初めて突入して以来、20年ぶりに3.0%台への
進入が期待されている。
昨年は輸出や輸入が共に減少する「不況型黒字」だったが、12月は輸出が前年同期比33.7%、
輸入は24.0%と、それぞれ増加しており、はっきりした回復振りを見せている。
輸出はウォン安ドル高の効果や、割合に経済危機の影響をより少なく受ける発展途上国への輸出が増えたことが
大きかった。
品目別では、液晶デバイス(28.5%)や船舶(4.4%)の輸出が増加した。
昨年の輸入は、原油価格の下落や内需低迷などにより、大幅に減少した。
原材料輸入は、原材料価格の下落により、前年同期比32.9%減となった。半導体や装備などの資本財と、
乗用車や家具などの消費財の輸入はそれぞれ16.7%と16.4%が減少した。
今年は、輸出入が共に増加し、グローバル経済危機直前の正常軌道に戻ったものと見られる。
知経部は、今年は輸出は前年比12.7%増の4100億ドル、輸入は20.8%増の3900億ドルであり、
黒字規模は昨年の半分ぐらいの200億ドル前後と見込んだ。知経部側は、造船業界の不況により、
船舶の輸出は減少する一方、半導体やディスプレーなどの情報技術(IT)や、自動車分野は躍進するものと見込んでいる。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2010010253388