慶尚南道、磯焼け起こすウニの退治へ
日本に輸出されるなど、高級水産物として扱われてきたウニ。00年代に入って日本への輸出が
中断し、今では海の厄介者になっている。海草類を大量に食べ、海洋生態系を破壊するからだ。
慶尚南道(キョンサンナムド)は海洋生態系と魚資源保護のため、磯焼け現象を起こす
ウニの大々的な退治に乗り出すと17日、明らかにした。このため来年6000万ウォン
(約470万円)を投じ、統営(トンヨン)・巨済(コジェ)・南海(ナムヘ)の3海域で60トンを
駆除することにした。慶尚南道は漁民から捕獲したウニを一定金額で買い取り、
食用になるものは活用し、残りは廃棄処分する。
ウニは90年代末まで主に日本に輸出され、漁民の所得源となっていた。
捕獲時期を控えて違法採取を防いだりもしていた。しかし00年代に入ると
価格の安い中国産に押されて日本輸出が中断したほか、
国内の需要が少ないため捕獲を打ち切り、最近、個体数が急激に増えていた。
ウニはワカメ・ホンダワラ・テングサ・アオサなどの海草類を大量に食べる。
棘皮動物のウニは韓国に約30種ほど生息しており、
南方系のバフンウニ・アカウニ・ムラサキウニ、北方系のバフンウニが食用に使われる。
磯焼けとは、沿岸の岩盤から海草類が消え、白い石灰藻類で覆われる現象。
炭酸カルシウムが主成分の石灰藻類は、水産生物の餌として価値がなく、
結局、漁場が荒れてしまう。慶尚南道のオク・グァンス海洋水産課長は
「大々的なウニ退治作業は国内で初めて」と話した。
一方、慶尚南道は海洋生態系の復元のため来年、ウニ駆除・稚魚放流事業など
14事業に126億ウォン(約10億円)を投じる。
中央日報/Joins.com 2009.12.18 09:57:22
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=124128 ※依頼ありました(依頼スレ122、
>>723)