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>>1の続き)
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そして、歓楽街・国分町そのものが留学生にも落とし穴になる。
今年5月に摘発されたマッサージ店を装った違法風俗店では、
従業員の中国人女性3人が同郷出身の専門学校生だった。
捜査関係者は「経営者が学生の間に『いいアルバイトがあるよ』と触れ回っていたようだ。
初めは学校が紹介するスーパーなどで働いていても、
時給に目がくらんで夜の街にのめり込んでいく」と指摘する。
捜査関係者が苦笑いするこんなケースもあった。
国分町で風俗店の客引きをしていた中国人の専門学校生の男。
東京都内でも客引き経験があったが、
「東京は警察官ばかりで客引きができない。慣れた仙台の方が楽」と供述したという。
「まじめそうに見える就学生や留学生が裏の顔を持っている。
地元の暴力団が手を組んで、空き巣や車上荒らしをやらせることもある。彼らは手を変え、品を変えやってくる」
経済不況であっても、3000店の飲食店を抱える国分町が魅力的であることは変わらない。
捜査関係者の心配は尽きない。
「偽造カード詐欺をきっかけに違法風俗店をつぶしたが、もう1年たつ。
そろそろなりを潜めていたのが出てくるかもしれない」
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■宮城県内の外国人犯罪 県警の犯罪統計書によると、昨年1年間の外国人犯罪の検挙数は84件、63人。
前年に比べ、いずれも150件、4人減少した。空き巣や事務所荒らしが大幅に減っている。
国別では、中国人31件、26人、韓国人18件、15人が目立つ。