【国内】 拉致議連、民主新人大量加入で「圧力」堅持はどうなる? [11/17]

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1夏髪φ ★

超党派の国会議員でつくる「拉致議連」は17日、
衆院選後初の総会を東京・永田町の憲政記念館で開き、
北朝鮮に対し「圧力」に軸足を置いて活動することを改めて確認した。
新役員の大半は自民党議員だが、政権交代したのに合わせ民主党新人議員が大量に加入した。
ただ、民主党新人の大量加入が鳩山政権の対北朝鮮政策に影響をもたらすかは不透明で、
逆にこれまでの議連の活動の足を引っ張る懸念も生じている。

 新役員人事では、会長に無所属の平沼赳夫元経済産業相が留任、
自民党の河村建夫前官房長官が会長代行に就いた。
顧問には鳩山由紀夫首相、安倍晋三元首相が留任したほか、麻生太郎前首相が加わった。
幹事長に自民党の古屋圭司、事務局長に民主党の松原仁両衆院議員が就き、
役員34人中、自民党議員が20人を占めた。

 安倍氏は会合で「政府の対応が生ぬるいなら圧力に重点を置くように要請するのが議連の趣旨だ。
(自公政権時の)6項目の対応方針が踏襲されていない」と述べ、議連の顧問でもある鳩山首相に対し
(1)すべての拉致被害者の即時帰国を要求
(2)厳格な法執行を引き続き実施
(3)さらなる制裁措置を検討
−などの6項目を明示していないと批判した。

議連が、会合で「圧力重視」の姿勢を改めて鮮明にした背景には、鳩山政権があいまいな姿勢を取り続け、
圧力になる政策がいつの間にか腰砕けになる可能性を排除できないからだ。

 鳩山首相は、今月2日の衆院予算委員会で「対話も重視してあらゆる手段で解決を目指したい」と答弁、
13日のオバマ米大統領との会談でも拉致問題を議題に取り上げなかった。

 首相の姿勢に、拉致被害者家族ら関係者は不安を募らせている。
総会に出席した家族会の増元照明事務局長は「圧力なく交渉したら北朝鮮のペースにはまってしまう」と訴えた。

 議連のメンバー構成も大きく変わった。8月の衆院選で多くの自民党議員が落選したため、
メンバー数も選挙前の208から132に激減。
その後、226人にまで増えたが、新加入の大半が民主党新人議員だ。

 このため、以前からのメンバーからは「議連から融和の話が出ると甘く見られる」(安倍氏)と、
民主党新人の存在を不安視する声もある。特定失踪者問題調査会の荒木和博代表も、
新人議員らに拉致の実態を説明する機会を設けてほしいと申し出たほどだった。


ソース 産経新聞 2009.11.17 20:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091117/stt0911172056016-n1.htm