【参政権】 鳩山首相「外国人の権利を守るのは日本人の義務」 〜稲田議員「参政権付与は憲法違反」と反発★7 [11/05]

このエントリーをはてなブックマークに追加
14借りてきた猫車@スティルルームメイド ◆NuKoZMtnXM
寝る前に英国の移民問題についての評論

http://www.ft.com/cms/s/0/dcb25106-ca41-11de-a3a3-00144feabdc0.html?nclick_check=1
Time for a debate on immigration
移民受入について議論すべき時である

By Martin Wolf
2009年11月5日20:25

 最近になってアラン・ジョンソン内務大臣は、移民に対する政府の取り扱いに『不手際』が
あったことを認めた。しかし、それは過少申告であり、不正直な物言いであると言える。政府
は根拠が弱く深刻な結果をもたらす急進的な政策を、真剣な議論無しで追求してしまった。
そうしたわけで英国国民党が、BBCテレビを騒がせる事となっている。

 これまで移民が政治における『不可触事項(third rail)』であったため、不正直な言い逃れを
政府に許し続けてきていた。この話題について公然と話したがる人は少ない。しかし、何らかの
議論は不可欠であろう。現在の政策は大きな意味合いを持っている。これらは評価されるべきで
あるし、公然と議論されるべき物でもある。また、それこそが民主主義の正道というものであろう。

 では、いくつかの事実の確認からはじめてみよう。

 まず第一に、政府算出の数字によると英国の人口は2030年までに7000万人に達すると見られて
いる。直接移民及び移民者の子孫を合計した移民総数は、70%の上昇率を計上するであろう。こ
の仮定によれば、移民が一年につき19万人ずつ流入し続けるという計算になる。過去に行われて
きた政府による算定は、移民流入率を過小評価する傾向があるため、実際の数値はより高いもの
になるかもしれない。

 第二に、労働党政権の下で国外移住者は1997年の107,000人から2007年の 333,000人に上昇し
ている。英国民の国外移住者を考慮に入れた場合、移民の全体的な純増数は2007年に237,000人に
達している。全期間に亘る外国人の流入者数は300万人、もしくは人口の約5%に達するだろう。
さらにこの数値には、一説で62万人と見積もられている不法入国者数を加算するべきである。

 第三に、欧州連合域外からの移民は2000年以来約20万人へと急速に増加しており、基本的に流
入者の大部分を占めている。政治的亡命者の数は全体の小部分に留まった。EU圏外からの入国者の
うち結婚によるものは、1990年代前半の年間2万人から4万人へと上昇している。また、労働許可を
得て入国した者は年間2万人から年間約13万人へと急上昇した。

 第四に、世帯数増加の約40%を移住者世帯が占めると予想されている。既にロンドン市内の学
校に通う生徒の半分以上が、英語とは別の言語を母国語として学んでいる。継続的な移民流入は、
多くの地域の住民を変質させていくだろう。

 これは重大な意味を持っている。このような変化は望ましいものだろうか? 幾人かの論者は、
地球に国境を引く事は基本的に悪であり、誰であろうと望む場所で生きることを認めるべきだと
主張している。

 英国は世界平均の約5倍の一人あたり実質所得を有している。無制限な受入政策を続けるならば、
何千万とまではいかないにしても、数百万の移民流入を許す可能性を考えるべきだろう。そうなっ
た場合の衝撃は想像に難くない。

 私個人としては、移民は権利ではなく恩典であると主張する事に問題を感じない。これは殆どの
人が同意する事である。そうであるならば、悪しき世界に住む我々は移民を抑制する手段を──
そして、原則を──、決する事を避けて通れないであろう。私の見解を述べると、移民の利益にあ
る程度重きを置くべきではあるが、元から居る国民の利益はそれよりも決定的な重さを持つと考え
ている。

(1/2)