【中国】生産過剰に『大なた』…造船など7業種の認可を2011年まで撤回・保留 [09/11/06]

産業界の過剰生産能力を整理する“暴風”が吹こうとしている。

本紙 (経済観察報) が入手した情報によれば、国家発展改革委員会 (発改委)* は 9月30日、生産能力の過剰が深刻な7業種について設備新設の認可を暫定的に停止した。
対象は鉄鋼、コークス、カーバイド、石炭化学、風力発電装置、電解アルミ、船舶用ドックおよび船台の各業種。停止期間は2009年から2011年までの3年間である。発改委は同時に、地方政府がこれらの業種の新規申請を受理する権限も停止させた。

*中国の経済政策の立案を一手に担う政府機関。国全体の経済発展と効率化の観点から産業構造の調整を行うが、強制力を伴う上意下達型の行政はしばしば混乱ももたらす。

このことは、中央政府が上記7業種の設備新設を2012年まで一切認めない決意を固めたことを意味する。

発改委は過剰設備のさらなる増加にブレーキをかけるとともに、7業種の既存設備の整理にも着手した。
関係者によれば、発改委は地方政府に対して3 年間の具体的な削減目標の提示を求め、その達成について責任を課すという。発改委はさらに、全国各地の生産設備削減の進捗状況を徹底的に実地調査することも検討している。

◎認可済みのプロジェクトも着工停止

「過剰生産設備の増加を断固として抑え込むとともに、既存の生産設備を整理する。3年間で問題解決にメドをつけたい」と、発改委産業政策局の関係者は話す。

この関係者によれば、過剰設備の増加を抑えるため、主に2つの方策を講じるという。第1に、先の7業種について全ての生産設備の新設と増設を一律停止する。「これら7業種は長年にわたって生産能力の過剰が著しい。まずここを徹底的に抑える」。

第2の方策は「等量増減 (増やした分だけ減らす)」である。対象になる業種はセメント、板ガラス、多結晶シリコン、造船など。これらの業種では、総生産能力を増やすことなく、製品の技術水準や生産効率を高める目的で、等量増減の方法を採るという。

実際、発改委に名指しされた各業種の生産過剰は深刻だ。

2008年の中国の鉄鋼生産量は5億トンだったが、生産能力は既に6億6000万トンに達し、建設中の製鉄所を加えると7億トンを超える。

セメントの生産能力は同18億7000万トンだが、さらに建設中の生産設備が418 (生産能力6億2000万トン)、認可済みの未着工設備が147 (生産能力2億1000万トン) もある。これに対し、需要は16億トンにとどまっている。

石炭化学では、生産能力の30%が余っている。例えば2009年上半期のメタノール生産プラントの操業率は約40%という有様だった。

風力発電装置は、2008年末時点で全国に1万1638基が設置され、総設備容量 (フル稼働時の発電能力) は1217万キロワットに上る。
発改委の予想では、中国の風力発電装置の生産能力は2010年までに (設備容量ベースで) 2000万キロワットを超えるが、需要は年間1000万キロワット前後だという。

これらの業種は、まもなく激しい淘汰の嵐を迎えるはずだ。「今後3年間は設備新設を認めないことに加え、認可済みだが未着工のプロジェクトも、特別な事情がない限り建設をやめさせる」と、発改委の関係者は断言した。

中央政府の強硬姿勢に、地方政府は大きなプレッシャーを感じている。「既に認可されたプロジェクトを止めるのは難しい。建設計画、資金調達、環境アセスメントなど、これまでの事前準備が全て無駄になってしまう」と、安徽省政府のある関係者は頭を抱える。
だが同時に、「中央政府の要求である以上、地方政府としては全力で実施するしかない」とも言う。

発改委とともに、関連の中央省庁も生産過剰業種への締め付けを強めている。例えば国土省は、土地の利用を制限または禁止する業種のリストを改訂中だ。
同省は既に下部機関に向けて通知を出し、国務院の認可を得ていない鉄鋼、セメント、電解アルミ、板ガラス、石炭化学、多結晶シリコン、風力発電装置、船舶用ドックおよび船台の各業種について、土地の使用許可を出さないよう求めた。

さらに発改委は、中国証券監督管理委員会などと協力し、対象業種の企業の資金調達ルートを塞ごうとしている。政策に合致しないプロジェクトに関しては、社債発行、プロジェクトファイナンス、増資などによる資金調達を一律認めない方針だ。

■ソース
中国政府、生産過剰7業種のリストラに大なた
設備新設の認可を3年間停止、抜け穴の監視も強化
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091105/208959/

■関連
【中国/造船】生産力過剰…受注80%減 [09/11/02]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1257091052/

[続きます]

◎削減対象の設備の基準も厳しく

設備削減の対象を決める基準も大幅に厳しくした。鉄鋼業界に対しては、発改委は (小型で生産効率の低い) 容積400立方メートル以下の高炉と、処理能力30トン以下の転炉および電炉を2011年末までに廃棄するよう求めている。
さらに、鉄鋼生産1トン当たりの総合エネルギー消費量を標準炭換算で 620キログラム未満に減らすことや、二次エネルギーの100%の回収と利用を実現することも要求している。

セメント業界に対しては、2009年9月30日時点で未着工のプロジェクトをいったん停止し、再度精査するよう求めた。
そのうえで、政策に合致しないプロジェクトの着工は禁止する。板ガラス業界に対しても、建設中および未着工のプロジェクトの再検討を求め、計画段階のプロジェクトについては申請を受理しないよう地方政府に下達した。

これを受けて、地方政府は生産効率の低い設備を3年間で徹底整理するためのタイムテーブルを至急作成する必要に迫られている。

発改委は、これまでも過剰生産設備の削減と効率化を繰り返し求めてきた。だが、今回の政策が過去と違うのは、「等量増減の名目で、実際には生産能力を拡大する」といった“抜け穴”を防ぐことに、より注力している点だ。発改委の関係者は次のように強調した。

「今後は (地方政府の) 許認可を厳しく監督する。プロジェクトの認可権を下部組織に委譲したり、1つの案件の分割認可をしたり、規則に違反した認可を行うことは断じて許さない」

[以上です]

too late

おまけに今からやったんじゃあ、外国資本の中共脱出の促進にしかならねえと思う。

>>3
大丈夫、全部没収するから、脱出じゃあなくて駆逐ｗ

さすがにこれは鬼だと思う

>>4
確かにｗ
没収される前に破壊してくのが正式な作法だそうだけど、実践する企業が少なくてｗ

大なたの生産過剰かと思った・・・

>>6
ソフトだけ消して行けば面白いのにｗ

>>8
金型だの何だのを持ち出してる中小零細企業もたくさんあるからｗ
以前、ここに書き込んでた支那の工場で生産管理技術を売り物にしてビジネス傭兵やってた人の話では、そういう（彼の言葉での）DQN業界の工場が多いそうだし。
生産にコンピュータシステム的な意味でのソフトウェアなんてものが要る、ある意味高度技術なものでなしに。

>>9
金型かー。
ハンマーでいちいち叩いている余裕もないだろーなー。

>>10
酸をぶっかけるかねｗ

>>11
さんせいｗ

>>12
ぬこちゃん。
香しい加齢臭に満ちた飯研はもうないんだったらｗ

>>13
いや、さっきからあちこちのスレでぬるちゃんとダジャレ戦争やってるもんでｗ

>>14
ゑっろーすの御子ぬるりんは何をやっとるんだ。

しかし中国だから出来る思い切った政策だよな。
暴動が起きないように実行するのは大変だろうが…

これで確実にＧＤＰは落ちるはずだね。
しかし上層部はかなりの強硬手段に出たものだ。
よっぽど地方政府が好き勝手してたのが腹に据えかねたのか。
なんせ、中共トップですら、テレビで初めて建設を知った巨大鉄工所だったかが出来るくらいだもんなｗ

ライフゲームで、プログラムキャラが食料を食べまくって増殖しまくったのはいいけど
食えるもんがなくなって一気に全員餓死するパターンを思い出す。

ちょっと前は銀行に貸し出しするなといった命令だったがここまできたのか
エアコン企業みたいに淘汰された末に生き残った巨大企業と違って、
直接潰すのはどういう結果が待ってるんだろうね。

>>16
暴動は日常的に起きてるよ
珍しくもないから変わった所がないと話題に上らないけどｗ

>　対象は鉄鋼、コークス、カーバイド、石炭化学、風力発電装置、電解アルミ、船舶用ドックおよび船台の各業種

大笑いの業種ばかりだな。日本のマスゴミやシンクタンクが必死で持ち上げていた所ばかりじゃん。
風力発電装置なんて、つい最近も中国が風力発電大国だとかうれしそうに書いてた日本のマスゴミが有ったばかりだし。

鉄鋼消費なんて、中国経済成長のシンボルだから、中国の経済成長自体がまやかしだと、自分で宣言したに等しいわ。

1990年代後半から問題になってたね。
ＷＴＯの加盟の理由は在庫製品を海外に売り捌くためだったし。

こういう統計が出る事は経済発展が偽りだと言う事がよく分かる。

さすがに中国人は解ってやがる。
韓国は、タコが自分の足を喰らうが如くに自滅しそうだが。
中国は…生き延びる部分もあるかもな。