【台湾】台湾の民主主義・司法の公平性・人権の尊重…大丈夫?/陳水扁前総統裁判 [09/11/04]
1 :
星空φ ★:
台湾の陳水扁・前総統の汚職容疑をめぐる高等法院の裁判が、10月23日、始まった。
野党・民主進歩党 (民進党) の陳前総統は、総統府機密費の横領、収賄、マネーロンダリング (資金洗浄) などの容疑で、9月11日、無期懲役と罰金2億台湾元 (約5億5600万円) の有罪判決を受け、控訴していた。
総統経験者の逮捕と有罪判決は史上初。前総統は、事件を馬英九・国民党政権による「政治迫害」として無罪を主張しており、台湾の司法の中立性が問われている。
◎分析
陳前総統が昨年11月、公金横領や収賄などの容疑で逮捕され、手錠を掛けて連行されて以来、約1年間、前総統の窮地は政治論争を引き起こしてきた。国民党政権下で、台湾の司法が公平性と人権を尊重しているのか、疑問視する声も聞かれた。
民進党は、党が陳前総統の弁護にどこまで政治的資本を投ずるべきか、各党員が自身の政治的信用と前総統で前党首の陳氏への忠誠との間でどのようにバランスを取るべきかについて意見が分かれた。
◎分裂する民進党
前総統の裁判を台湾の民主主義と人権の現状を否定的に示すものとして批判的にみる者もいる。
昨年12月に逮捕・起訴されて以来、陳前総統が裁判中も勾留 (こうりゅう) されていることは国際的な非難を招いている。検察は、逃亡と証拠隠滅の防止のために必要な措置だとしているが、弁護団は勾留によって効果的な弁護が妨げられているという。
陳前総統の裁判は、昨年1月の立法院 (一院制議会) 選挙と昨年3月の総統選挙の惨敗から立ち直ろうとしていた民進党にとって大きな打撃だった。陳前総統の長い勾留期間中、民進党の議員と支持者の対応は大きく分かれた。
民進党は、陳前総統時代への郷愁を断ち切って前進し、党組織と評判を立て直さなければならない。しかし、民進党支持者は、最も成功したリーダーである陳前党首を見捨てたくはない。「馬政権による政治的報復に苦しんでいる」と信じているためだ。
陳前総統の裁判は、一つの訴訟を超えて台湾の司法・政治体制への不満に広がっている。民進党寄りの評論家は、陳前総統の裁判は国民党が民主化以前の容赦ない権威主義へ回帰しようとしている証拠とみる。
したがって、民進党にとって、陳前総統の裁判は、もはや前総統の有罪か無罪かが問題なのではなく、国民党政権の性格を問うものとなっている。このため、民進党は前総統の汚職容疑に対する証拠がどれほど堅固でも、陳前総統のために戦い続けなければならない。
陳前総統の弁護団は、今年9月、訴訟を米軍事法廷に持ち込む奇策に打って出た。
弁護団によると、第二次世界大戦終結時の台湾の主権問題が適切に処理されなかったので、台湾は米国の軍政の管理下にあるという。こうした理由で、台湾の司法当局は陳前総統の汚職を裁く権利がないとの論理だ。
国民党議員は、陳前総統の容疑に国家反逆罪を加えることを要求。検察当局もこの容疑で捜査を進めている。
米連邦最高裁は弁護団の訴えを却下している。陳前総統が中国からの台湾の独立を強く訴えてきた事情から、民進党の支持者の間でもこの訴訟戦略は困惑を持って受けとめられており、政治的に逆効果となる恐れがある。
■ソース
台湾 陳水扁・前総統の汚職裁判 問われる司法の中立性
http://www.business-i.jp/news/special-page/oxford/200911040005o.nwc [続きます]
2 :
星空φ ★:2009/11/04(水) 10:55:35 ID:???
◎恩赦で幕引きか
国民党も民進党も、陳前総統の裁判を終わらせる必要がある。国民党にとって、前総統の裁判は同党への厳しい批判の原因となっている。台湾の指導者の優先政策は、経済の強化と中国との関係改善だが、どちらも有権者からの強い支持が前提となる。
前総統の苦境をめぐる論争のために、優先政策から注意がそらされてしまうだけでなく、台湾の国際的立場にとっても、よいことは何もない。
民進党は陳前総統と前総統が代表していたものを乗り越え、今年12月上旬に予定される地方選挙に向けて、指導的な野党としての役割を取り戻さなければならない。
この司法闘争から抜け出す最も簡単な方法は、総統による恩赦だろう。恩赦の合法性については議論があるだろうが、陳前総統が有罪判決を受けたいま、恐らく馬総統は恩赦を与えるだろう。これで裁判は終わり、陳前総統の政治的殉教者としての地位も説得力を失うだろう。
しかし、国民党の強硬派は、このような決着を妨害しようとするかもしれない。不正行為の強固な証拠が裁判で示されているのをみると、裁判それ自体は政治的報復ではないとしても、陳前総統を犠牲者と考えたがる者もいる。
馬総統が問題に終止符を打つことに関心があっても、国民党内の「報復を願う分派」の怒りを買う政治的コストを、馬総統は負い切れない可能性もある。
◎結論
陳前総統の起訴は、台湾の法が及ぶ範囲の広さを示した。台湾は若い民主主義国であり、前総統は台湾の民主主義形成に尽力した。
しかし、陳前総統時代に、馬英九氏が公金横領の容疑で起訴され、無罪判決を受けたときのように、陳前総統の汚職裁判の公平性と手続きの適切さをめぐる論争から、台湾の司法が政治圧力から適切に守られ、政治的に独立しているか疑問の余地が残っている。
■関連
【台湾】「国民党と中国にとってわたしは邪魔者」 陳水扁前総統、拘束の可能性も 台湾最高検に出頭[11/11]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1226395509/ 【東京新聞】「日本語鉢巻きに困惑」〜逮捕された陳水扁前総統を「がんばれ」と日本語で応援されても…。−台北[12/09]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1228835618/ 【台湾】陳水扁前総統の公判始まる 初公判で起訴事実を否認[01/20]
http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1232458678/ 【台湾】陳水扁・前総統の4度目の拘置延長が決定 「逃亡の恐れがあるため」などとして[09/25]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1253850093/ [以上です]
スレタイの台湾を日本に入れ替えても、今なら違和感ないよねorz
4 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/04(水) 12:03:21 ID:smxPIq4P
なんかもうグダグダだな。
でも正直なところ、俺もこの裁判は報復裁判の側面が強いと思うなあ。
陳水扁の罪は罪だけど、陳水扁を逮捕までして裁くのであれば、
馬英九や宋楚瑜の不正も同じように扱われるべき。
両者とも逮捕もされず、前者は無罪、後者に至っては不起訴とかあまりに不自然すぎる。
5 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/04(水) 12:11:14 ID:smxPIq4P
> 陳前総統の弁護団は、今年9月、訴訟を米軍事法廷に持ち込む奇策に打って出た。
> 弁護団によると、第二次世界大戦終結時の台湾の主権問題が適切に処理されなかったので、
> 台湾は米国の軍政の管理下にあるという。こうした理由で、台湾の司法当局は陳前総統の
> 汚職を裁く権利がないとの論理だ。
ああ、なんであんな突拍子も無い主張を始めたのかと思ったら、
要するに台灣の司法は信用ならないからアメリカの司法で裁いてもらおうと考えたためだったのか。
> 国民党議員は、陳前総統の容疑に国家反逆罪を加えることを要求。
> 検察当局もこの容疑で捜査を進めている。
支那に台灣を売り渡そうとしている奴がいうなw
6 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/04(水) 13:01:17 ID:0DYcy47F
台湾の司法は今も昔も害省人が支配しているから
国民党が政権に返り咲いた今やりたい放題。
>>4>>5 そうだよな
公正さには疑問だ。だが何か実際はクロっぽくねえか?これ。
8 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/04(水) 16:36:17 ID:smxPIq4P
>>7 陳水扁は全ての罪状について認めていないようだけどね。
ただ妻が一部の犯行を認めてるからな。
息子も罪を認めることで、罪を軽くしてもらおうとしてるようだし。
まあクロだろう。
ただ論点はそこにあるんじゃないのよね。陳水扁が逮捕されるのであれば、
同じく公金横領の疑いをかけられた馬英九や宋楚瑜も逮捕されなければおかしい。
そういう意味で不公正だと思う。
9 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/04(水) 18:19:58 ID:XBelIol3 BE:418526944-DIA(182292)
>>2 >今年12月上旬に予定される地方選挙
これ、楽しみなんだよな。
10 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:2009/11/05(木) 01:28:23 ID:xv0HdZ9o
>台湾の司法は今も昔も害省人が支配しているから
ほんとにそうなのか?本の受け売りじゃねえの?
11 :
<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´ )さん:
>>10 終戦直後に国民党がやってきた当時は間違いなくそうだっただろうね。
今はどうかはしらないけど、でも陳水扁と馬英九・宋楚瑜の扱いの段違いさを見ると、
そう訝しく思うのも無理は無いと思う。