無線インターネット時代へ向かう世界、線に縛られた韓国
韓国、‘インターネット後進国’と軽視した日本に抜かれる
先月17日、米シリコンバレーのグーグル本社。‘インターネットの父’と呼ばれる
ヴィントン・サーフ副社長は記者と一緒に建物のロビーを通り過ぎながら、大きな地球儀と
実物大の宇宙船模型を指差した。
「いまや言語が違っても関係ありません。人類を一つにまとめて宇宙まで連結する
‘ニューインターネットワールド’を建設するつもりです」
先月初め、独シュツットガルトの「ノキアワールド」という国際行事現場。
ノキアは端末機製造会社から無線インターネット会社に変身すると宣言した。
オリペッカ・カラスブオCEOは「会社の遺伝因子(DNA)を変えてでも
未来サイバー世界の主役になる」と意欲を見せた。
25日はインターネットの始原「ARPANET」が誕生して40年目になる日。
壮年のインターネットはもう現実の政治・経済・社会・文化に途方もない影響力を行使し、
世界のドアを開くカギになった。
この40年間が線に拘束されたインターネットワールドだったとすれば、
今後40年間は電波を通して地球村の誰とでも疎通できる無線(Wireless)サイバーの
時代になるだろう。これをサーフ博士は「インビジブル(Invisible)インターネット」
と表現した。インフラは目に見えないが、いつでも持ち歩きながら使える、という意味だ。
収益と権力を生み出すこうした新天地をめぐり、インターネット強国の競争が激しくなっている。
世界最大インターネット会社のグーグルは‘日が沈まないインターネット王国’を建設しようとしている。
フィンランドの世界最大携帯電話機会社のノキアは、無線インターネットの絶対強者になるという
野心を露骨に表している。
特にグーグル今月初め、独自のモバイル運営体制(OS)「アンドロイド」を搭載したスマートフォンを
米ベライゾンを通して供給することにし、ついにマイクロソフトの牙城に挑むこととなった。
エリック・シュミットCEOは「ベライゾンとの提携は始まりにすぎない」と述べた。
グーグル・ノキアなど情報技術(IT)の巨人と接触しながら、
‘インターネット強国’を自負してきた韓国の現実が頭の中に浮かんだ。
次世代サイバーインフラといわれる無線インターネット分野で後進国に転落した韓国の姿だ。
最も大きな失策は、通信業界が目の前の甘い音声通話の収益にこだわり、近づいてくる
無線データ市場に背を向けてきた点だ。
経済協力開発機構(OECD)が30カ国を対象に調査した結果(08年基準)、
国内移動通信3社のデータ売上比率は17%と、全体平均の25%を大きく下回った。
‘インターネット後進国’と軽視してきた日本が1位(41%)となっている。
無線インターネットの勢力拡大は確実な流れだ。三星(サムスン)経済研究所によると、
2012年世界インターネット接続の半分以上はモバイル状態で行われると予想している。
世界携帯電話機市場も無線インターネットが可能な高性能スマートフォンの躍進が目立つ。
今年もその比率は18%に達する見込みだ。韓国は1%台にとどまるという。
任周煥(イム・ジュファン)韓国デジタルケーブル研究院長は「政府、通信業界ともに
有線インターネットの成功に安住し、開拓精神が弱かった」と指摘した。
また「高料金、閉鎖的なサービス環境で自ら‘ガラパゴス島’に閉じこもり、
世界のトレンドから後れをとることになった」と批判した。
幸い、KTを筆頭にSKテレコムとLGテレコムが今月から有線・無線融合インターネットサービスを
相次いで開始する。李錫采(イ・ソクチェ)KT会長は「室内では有線インターネット、
外では無線インターネットにつなぐFMC・FMSなどのサービスは、家庭・企業の疎通基盤を
有線・無線融合インターネット中心に変えるだろう」と期待を表した。
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=121895&servcode=300§code=330 ★1が立った時刻:2009/10/23(金) 12:29:29
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