欧州自工会、EU韓国FTAを批判 「加盟国は批准拒否を」
【ブリュッセル=瀬能繁】
欧州自動車工業会(ACEA)は15日、欧州連合(EU)と韓国が仮署名をした自由貿易協定(FTA)に
ついて「不公正な競争を招く内容で、EU加盟国に批准しないように求める」と批判する声明を発表した。
声明は「韓国の主要産業への補助金付きの輸出を認めた」と強調した。具体的には韓国メーカーが
EU向けに輸出する完成車に、例えば中国からの輸入部品を使う場合、この輸入関税を韓国政府が
メーカーに払い戻す制度を認めたことを強く非難している。
また、韓国当局の介入による通貨ウォン安や、米オバマ政権が韓国とのFTAの見直しに動いている点なども列挙。
FTAの発効にはEU加盟27カ国の批准手続きが必要なことを念頭に
「EU加盟国政府は公正な競争条件を確保する義務がある」と訴えている。(11:09)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20091016AT2M1504816102009.html