政府が韓国取引所(KRX)を公共機関に指定することに反発していた李正煥(イ・ジョンファン)
理事長が13日に突如、辞任届を提出した。
理事長の任期は3年だが、1年7カ月で辞任することになった。李理事長は現政権発足当時、政権
意中の人物との理事長争いを制し理事長に就任したが、当初から政府と対立しており、辞任の圧力
を受け続けていた。
KRXは李理事長就任直後、放漫経営で検察の捜査を受けた。それ以降、KRXは証券会社が株主
の民間機関であるにもかかわらず、今年初めに公共機関に指定され、役員の年俸減額といった規制が
強まるなど、内外で困難に直面していた。
李理事長は同日午前にプレスリリースを通じ、「(わたしは)政府がKRXに対する公共機関指定を
解除するなら辞任すると言ってきた。取引所に許可主義導入のための議員立法案が国会政務委員会
本会議の議決を控えていることもあり、辞任することにした」と表明した。「許可主義」とは、資本金が
一定水準以上で、投資者の保護の枠組みと取引所運営システムを備えれば、どの会社も株式・先物の
金融投資商品取引所を設立できる制度だ。
政府が今年初めに民間機関のKRXを公共機関に指定した根拠は、「独占的な証券取引収益」を
上げているということだった。したがって許可主義が導入され、複数の取引所が設立されれば、政府が
KRXを公共機関に指定する根拠がなくなることになる。しかし、国会政務委員会本会議の議決と法制
司法委員会の審議・議決などの手続きが残っているため、法案が通過するまでには時間がかかる見通しだ。
李理事長は辞任の理由について、「去る者は語らず」とだけコメントを残した。李理事長は盧武鉉
(ノ・ムヒョン)前政権時代に財政経済部国庫局長と広報官を経て、首相国務調整室政策状況室長
を務めた。
KRXの経営は当分の間、李理事長の突然の辞任届提出により、空白が避けられなくなった。KRXは、
15日に国会政務委員会の国政監査、その後に監査院の監査を受ける。
KRXの関係者は「国政監査で李理事長が、理事長ではない身分で理事長辞任とKRXの公共機
関解除に対する意向を表明するとみられる」と述べた。
チェ・ヒョンソク記者
2009/10/14 07:58:42
韓国取引所理事長が突然の辞任 | Chosun Online | 朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/news/20091014000007