中国大陸で弾圧されている気功団体、法輪功の創始者、李洪志氏を民間団体が台湾へ招く意向
があると伝えられていることに対し、国家安全局が認めない立場を示した。
12日に立法院で開かれた外交及び国防委員会で、民進党の蔡煌瑯・立法委員が李洪志氏の訪台
に対する国家安全局の態度を質問した際、国家安全局の蔡得勝・局長は「このような敏感な人物の
訪台は、国家安全の利益から考慮して、現段階では不適切だ、と我々は認識している」と述べた。
つづいて蔡煌瑯・立法委員の、国家安全局が李洪志氏の訪台に賛成しない国家利益とは何か、と
いう質問に、蔡得勝・局長は、「現在の台湾海峡両岸関係の発展を破壊したくない、ということだ」と
述べた。
蔡・立法委員は、国家安全局は中国大陸の圧力に屈している、と批判したが、蔡得勝・局長は、
政府はまだ李洪志氏の訪台の件については検討していないが、国際的に敏感な人物の訪台には国家
安全と利益を考慮しなければならない、と再度強調した。
李洪志氏は中国大陸で弾圧を受けている気功集団、法輪功の創始者で、現在はアメリカに居住して
いる。台湾での法輪功メンバーは増加しており、現在約50万人いると見られている。
Radio Taiwan Inernational
http://japanese.rti.org.tw/Content/GetSingleNews.aspx?ContentID=88293