世界経済の主要懸案の決定主導権が、「主要20カ国(G20)首脳会議」体制へ急速に移動して
いる。これに合わせ、来年11月、第5回G20首脳会議の開催国、韓国の地位も一層、高まっている。
トルコ・イスタンブールで6日(現地時間)に開幕する国際通貨基金(IMF)―世界銀行第64回合同
年次総会に先立ち、4日、国際通貨金融委員会(IMFC)でも、このような事実が立証された。
IMFCは同日、共同宣言文を通じ、「先月、米ピッツバーグで開催された第3回G20首脳会議の成果
と決定を歓迎する」とし、全面的な支持を表明した。IMFCはIMFの24の理事国の集まりで、IMF
総会の議題を事前調整するという点を勘案すれば、世界経済が「G20体制」へ移行しつつあることを
象徴的に見せている。反面、3日に開かれた先進7カ国(G7)の集まりは、あまり関心を集めないまま
終わり、G20がG7に代わる議事決定機構へ格上げされたことを立証した。
韓国代表団は、G20の地位ほど韓国の国際的地位が高まったことを地元で実感している。各国から
面談の要請が殺到し、代表団のメンバー同士も顔を合わせる暇がないほど、忙しい日程を送っている。
●IMFC、G20の合意事項「支持と歓迎」
同日まとめられたIMFCの共同宣言文の詳細は、第3回G20首脳会議のものとそっくりだという分析が
多い。
まず、IMF出資金の分担比率(クォーター)の改革と関連し、G20首脳会議の合意を支持するという
内容が代表的な例。IMFCもG20と同様に、先進国が保有しているクォーターのうち、5%を新興国
または途上国に移転するという原則で、11年1月までにクォーター改革にけじめを付けることで合意した。
来年のG20首脳会議の議長国として、主導的な役割を果たしている韓国にもメリットが見込める。
韓国は国内総生産(GDP)など経済力を基準にすると、2.2%認められなければならないが、実際に
保有している比率は1.345%に過ぎない。
今の状況では、景気てこ入れ策で、市場に流れた資金を再び回収する出口戦略(Exit Strategy)を
駆使するのは時期尚早だが、IMFが国別の特殊状況を考慮し、出口戦略の原則をまとめることにした
のも、G20首脳会議の合意をそのまま反映したものだ。
●国際舞台で待遇が変わった韓国
尹増鉉(ユン・ズンヒョン)企画財政部長官は3日午前、ホアキン・アルムニア欧州連合(EU)経済・
通貨担当執行委員と面談後、午後はG20運営委員会の会議に出席し、主要先進国の財務長官
らと来年G20首脳会議の議題や開催のあり方などについて協議した。申斉潤(シン・ジェユン)財政部
国際業務管理官(次官補)や鄭恩甫(チョン・ウンボ)財政部国際金融審議官ら、実務スタッフも予定
になかった面談要請に応じるなど、代表団がそれぞれ日程を消化している。
申次官補は、「かつては見られなかった光景で、隔世の感を覚える」とし、「韓国に対する国際社会の
期待が大変高いため、来年G20の議長国として、責任感とプレッシャーを感じるようになった」と語った。
尹長官もプライベートな席で、「(G20の地位が高まっただけに)これからG20議長国として、G20以外
の国々をG20体制へ引き込むことがとても重要だ」と強調した。
実際、エチオピア、ボリビアなど34の最貧国の財務長官らは4日、共同声明を通じ、G20議論への
参加を要請した。
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2009100637098 【IMF】出資比率「新興・途上国増加を」 現在の出資比率は米17.7%で1位、日本6.6%で2位、中国が4.0%で6位[10/05]
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1254699134/