【ワシントン=有元隆志】キャンベル米国務次官補(東アジア・太平洋担当)は28日、記者会見し、
ミャンマーの軍事政権と直接対話を行うにあたって、同国と北朝鮮の軍事協力関係についても
取り上げる方針を表明した。同時に民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの
即時・無条件解放など民主化の進展も求める考えを示した。
キャンベル次官補は経済制裁を継続する方針に変更はないとしたものの、
民主化や北朝鮮問題などに関するミャンマー側の対応によっては、
「米国との関係改善も可能だ」と述べ、制裁を緩和する可能性にも言及した。
キャンベル次官補は「最近、ミャンマーと北朝鮮との関係に関する懸念が浮上しており、
より多く焦点を当てる必要がある」と述べた。具体的には言及しなかったものの、
クリントン国務長官は7月に北朝鮮からミャンマーへの核技術移転を懸念していると述べており、
直接協議では両国間の核協力疑惑も提起するとみられる。
キャンベル次官補は北朝鮮による大量破壊兵器拡散の防止を盛り込んだ
国連安全保障理事会の制裁決議を履行するようミャンマー側に求めた。
クリントン長官は23日に開かれたミャンマー情勢に関する外相級会合で、
ブッシュ前政権時代の方針を転換し、軍事政権との直接対話に踏み切る方針を明らかにした。
ソース 産経新聞 2009.9.29 10:13
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090929/amr0909291015003-n1.htm