中国上海市の日本総領事館は24日、汚染が深刻な中国の景勝地、太湖の水質改善に向け、周辺農村に浄化槽を設置するための資金を供与すると発表した。供与額は計約19万1千ドル (約1730万円) で、早ければ年内に設置される見通し。
農村からの生活排水が未処理のまま太湖に流入する河川に垂れ流されていることが汚染の一因。このため「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用し、太湖に近い江蘇省無錫市の二つの村に日本製の高度処理浄化槽を1台ずつ設置することにした。
日本側は今後、浄化槽の普及に向け、中国メーカーへの技術移転を計画しているほか、浄化槽管理責任者の養成にも協力する方針という。
太湖は、日本企業も多数進出している上海市や無錫市などに水を供給しているが、汚染により2007年にはアオコが大量発生、無錫市の水道水が飲めなくなる騒ぎが起きた。
■ソース
中国・太湖の水質改善に資金協力 上海の日本総領事館
http://www.47news.jp/news/2009/09/post_20090924210202.html 47NEWS