記事入力 : 2009/09/12 17:04:57
水産物や牛肉急騰、秋夕の家計直撃(上)
11日午前5時半、済州市のハルリム港にあるハルリム水産産業協同組合のせりに出されたイシモチの価格はどんどん上昇した。
先週時点で1箱(3キログラム入り)16万−17万ウォン(約1万1900−1万2600円)だったのが、
同日には25万ウォン(約1万8600円)まで値上がりした。
水産加工会社「トド水産」のカン・チョル社長は、「秋夕(チュソク、韓国の旧盆)用品の購入が本格化する今月26日には
1箱33万ウォン(約2万4500円)まで跳ね上がるだろう」と語った。
今月に入り、韓牛(国産牛)の価格が年初来高値を記録したのに続き、水産物の価格も急騰している。タチウオ、イシモチなど
主な水産物の漁獲量が昨年の半分程度に落ち込み、流通各社のバイヤーは秋夕用の商品確保に必死だ。
秋夕の祭事用に使われるイシモチ(300グラム)は、11日現在、ロッテ百貨店で1匹4万ウォン(約3000円)で販売されている。
前年同期には3万2000ウォン(約2400円)だった。大手スーパー関係者は「祭事用の子持ちイシモチは今月最終週に
販売する予定だが、価格は昨年の30%以上を上回る見通しだ」と語った。
主に贈答用セットに使われる高級タチウオの価格も昨年に比べ50%上昇した。ロッテ百貨店で販売されている済州銀タチウオの
ギフトセット(3キログラム入り)は、昨年の20万ウォン(約1万5000円)から25万ウォン(約1万8600円)へと25%値上がりした。
ハルリム漁協のキム・ジェソン販売課長は「魚の種類によってやや事情は異なるが、卸売価格が平均30%以上上昇している」
と話した。
http://www.chosunonline.com/news/20090912000048 水産物や牛肉急騰、秋夕の家計直撃(下)
また、韓牛の価格も値上がりしている。新世界百貨店では韓牛のひれ肉(1級品)の価格は100グラム当たり1万900ウォン
(約810円)で、年初に比べ10%ほど高い。祭日によく売れる韓牛のスープ材料も今月に入り、同3380ウォン(約250円)で
販売されており、1年前より23%も高い。
秋夕の祭事に使われるタラの干物、栗、卵も同様だ。大手スーパーのイーマートでは、タラの干物(50グラム)は昨年に比べ
10%割高の4100ウォン(約300円)、栗(700グラム)は40%割高の3480ウォン(約260円)、鶏卵(30個入り)は5280ウォン
(約390円)で13%値上がりした。今年の秋夕用の商品は例外なく値上がりしている状況だ。
秋夕用ギフトセットの価格も事情は似ている。昨年、イーマートの食品カテゴリーで2番目の売れ行きを見せた「東遠25号」
(ツナとランチョンミートのセット)の価格は、昨年の2万7900ウォン(約2070円)から2万9500ウォン(約2200円)へと6%上昇した。
もう一つの人気商品「白雪プレミアム6号」(ブドウ種子油とカノーラ油のセット)も、昨年の9900ウォン(約730円)から
今年は1万900ウォン(約810円)へと約10%値上がりした。
ただし、ナシ、リンゴなど果物は豊作による出荷増で昨年よりも10−15%ほど値下がりしている。
新世界百貨店の関係者は「事前調達や産地との直接取引などを通じ、値上がり幅を最大限抑えるよう努力しているが、
精肉、水産物などの価格が大幅に値上がりしているため、消費者が肌で感じる秋夕の物価は昨年よりもはるかに高いはずだ」と話した。
張祥鎮(チャン・サンジン)記者
済州=キム・ヒョンジン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/news/20090912000049