【核問題】イラン 再処理施設建設を準備 プルトニウム抽出、北から技術支援[08/27]

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【ワシントン=有元隆志】イランが、使用済み核燃料棒から核爆弾の原料となるプルトニウムを抽出する再処理施設の
建設に向け、北朝鮮から技術協力を受け、北欧から軍事転用可能な資材を購入するなど、準備作業を加速させていることが
26日、分かった。イランの核問題に詳しい情報筋が明らかにした。

情報筋によると、過去2年以上にわたって、北朝鮮のプルトニウム型による核開発に従事してきた同国の寧辺の核技術者や
国防科学院の核専門家は、イランを訪れるなどしてプルトニウムを抽出するための再処理に関する技術支援を行ってきた。

これと並行し、「イランは再処理施設建設に必要な資材の獲得も精力的に進めている」と、同筋は指摘する。フランス紙
レセコーは4月、イラン国防省に近い企業が、フィンランドを舞台にして、プルトニウムの抽出過程で使われる混合器を
購入したと報じた。国連安全保障理事会の対イラン制裁決議で、イランの核関連活動に対する国際的な締め付けが厳しく
なっているため、イランは偽装会社を使い、軍事転用可能な機器を購入しているという。

同筋は、イランは混合器に加え、プルトニウム抽出器、放射線遮断用の鉛ガラスなども入手したとしている。

イランは南部ブシェールに、ロシアの協力により原子力発電所を建設した。使用済み核燃料棒からプルトニウムを抽出する
ためは再処理が必要だ。同筋によると、イラン政府は再処理施設の建設をまだ決定してはいないが、決まれば国際原子力機関
(IAEA)などから監視されないように、施設は軍事基地内に建設される見通しだという。

     ◇

在日イラン大使館の話「イランの核関連活動は、核拡散防止条約(NPT)にのっとった完全に平和的なものであり、核技術の
分野で北朝鮮との間にいかなる協力関係もない」

[産経ニュース2009.8.27 00:02]

http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/090827/mds0908270004000-n1.htm