【韓国】人間のきずな描く大作「海雲台」が公開される[07/24]

1 ：東京大学の貴公子φ ★：2009/07/24(金) 19:43:05 ID:???

韓国の今夏最大の話題作「海雲台（ヘウンデ）」が７月22日、全国一斉公開された。
「海雲台」は釜山市北部の地名。韓国随一のリゾート地で、夏は大勢の海水浴客でにぎわう。
10月に行われる釜山国際映画祭のメーン会場でもある。
映画はこの海岸を舞台に、大津波に巻き込まれる人々の姿を描く。

韓国は隣の日本とは違い、体感地震がほとんどない。
多くの国民が、大地震や津波は韓国では起きないと思っている。
外国で大災害が起きるたびに、韓国の安全神話を疑問視する声が
上がるが、しょせんは遠い国のできごとなのだ。

その自然災害をモチーフに「海雲台」は作られた。
ユン・ジェギュン監督は16日、ソウル市内で開かれた試写会後の記者会見で
「ハリウッドの災害映画をイメージする人も多いと思うが、
描きたかったのは津波そのものではなく人間。人間の匂いのする映画を作りたかった」
と製作の動機を語った。その言葉通り、津波が起きるのは映画の終盤。
前半は１時間以上にわたり、海雲台の人々の人間模様が描かれる。

ひとつは、海岸の刺身店を母親と経営するチェ・マンシク（ソル・ギョング）と、
身寄りがなく一人で小さな刺身店を営むヨニ（ハ・ジウォン）のラブストーリー。
もうひとつの柱は、韓国に津波が来ると予想する地質学者パク・フィ（パク・チュンフン）
と別れた妻ユジン（オム・ジョンファ）、幼い娘の家族愛。
このほかマンシクの弟で海洋救助隊員のヒョンシク（イ・ミンギ）とソウルの
浪人生ヒミ（カン・イェウォン）のひと夏の恋物語がストーリーに彩を添える。
描かれるのは、私たちの隣にもいそうな普通の人々の日常だ。
そんなある日、対馬近海の海底の地殻変動で大津波が発生し海雲台を襲う。
多くの人々の人生が一瞬にして大きく変わってしまう。

リアルな迫力を出すため、津波のコンピューター・グラフィックス（ＣＧ）は米国に発注した。
総予算は150億ウォン（約11億3000万円）と今年の韓国映画の中では最大級。
もちろんハリウッド映画に比べれば予算は少なく、ＣＧの出来が期待以下という声もあるが
「ＣＧの不自然さをストーリーで補った」（７月20日付ソウル経済新聞）との評価が大勢を占めている。

ストーリーの完成度の高さは、よく練られた脚本と演出はもちろん、
人気と実力を兼ね備えたキャスティングに負うところも大きい。
ソル・ギョングはトップ女優のソン・ユナとの結婚後、初の公開作品。
不器用な釜山男が一大決心をしてプロポーズする場面はほほえましく、笑いを誘う。
ハ・ジウォンは「セックス・イズ・ゼロ」「１番街の奇跡」に続き、またもユン監督との顔合わせとなった。
親を失い、ひとりで生きる健気な娘を演じる。映画やドラマに引っ張りだこのオム・ジョンファは
仕事に生きるシングルマザーを好演。パク・チュンフンは愚直で真摯な学者が意外にはまり役だ。

【記事】
http://www.cinema.janjan.jp/0907/0907230634/1.php