6月24日(ブルームバーグ):経済協力開発機構(OECD)は 24日発表した最新の経済見通しで、
中国の今年の成長率予想を7.7%と、3月時点の予想の6.3%から引き上げた。政府の景気刺激策が
都市部固定資産投資を促すとの想定に基づき上方修正した。
2010年は9.3%成長に加速すると予想。従来の8.5%から修正した。OECDは報告書で、政府の景気
対策と銀行融資拡大が「1990年代初め以来の最大に匹敵する都市部への投資ブームを引き起こす
公算が大きい」との見方を示した。
与信環境の好転と政府の補助金政策により住宅投資が加速すると予想。また、成長加速が雇用
市場を支える結果、消費の支えにもなるとの見通しを示した。
OECDは「08年11月に導入された景気刺激のための財政政策パッケージは迅速かつ強力に経済に
浸透している」と指摘した。中国のインフラ整備プロジェクトを原動力とした需要が原油など商品相場の
回復につながっているとの見解も示した。
来年についての見通しはより不確実だとして、景気刺激の財政および金融政策が後退するなかで個人
消費と企業投資の動向が鍵になると指摘。その上で、民間部門の投資が回復しない場合、中国は成長
てこ入れに向けて支出を増やす余力が十分にあるとし、その場合の追加刺激策は「建設よりも社会的
投資に振り向けるべきだ」との考えを示した。
消費者物価への下押し圧力は続き、来年は成長加速にもかかわらずインフレ率は0.5%と09年の2%
から低下すると予想した。
また、銀行の融資債権の質について金融規制当局は「監視を続ける」必要があると指摘し、「銀行
融資全般について債権劣化の可能性があり、これが幾分の下振れリスクとなる」との見方を示した。
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http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1245844761/ 【中国経済】IMFのチーフエコノミスト、オリビエ・ブランチャード氏「中国は均衡のとれた成長に向け正しい道を進んでいる」[06/24]
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1245842745/