【竹島問題】実事求是「東北アジア歴史財団」の愚挙―樹木があったはずだとして岩場に植林[06/16]
■米マーク・セルドン教授「日本の竹島(独島)主張は粗末」
[インタビュー]韓国が独島問題を解決しようとするならもうちょっと広い視野を持つこと
李明博大統領が去る6月26日、韓日シャトル外交の一環で日本に来られた。訪日後、日本のマスコミはおおよそ李大統領の訪
日を肯定的に評価した。日本のマスコミが今度の李明博大統領の訪日シャトル外交を高く評価するのは、過去にも韓日両国正
常化シャトル外交を進行したが小泉前総理の靖国神社参拜、独島領有権問題で腰砕けになった経緯があるからだ。しかし李明
博政府になり振り返えって見れば韓日両国間で間の悪くなる出来事はなかった。李明博大統領は就任後、日本を訪問するに
先立って「歴史及び過去の清算に対する話はしない」と宣言したし、去年秋から今年の初めまで(韓国は)激甚な外為流動性危
機に苦しみながら日本側から韓日通貨スワップの支援を受けたりしたからだ。日本側から円で提供された韓日通貨スワップに
対する代価はJPNewsが今年3月『金賢姫-田口八重子は韓日両国の合作』という記事で報道したように、金賢姫と日本の拉致
家族を連結(連携)することで十分に応えた(報いた)。また韓日両トップは自国内で支持率沈滞に陥っている同病相憐の位置に
あるので、外交問題で寝た子を起こす必要がなかった。
しかし日本のマスコミは韓日間の難題で今度もやはり“独島- 竹島”問題を取り上げることを忘れなかった。日本経済新聞は「
シャトル外交が新しい段階に入った」と評価しながらも、歴史問題として「竹島(韓国名:独島)の領有権問題は平行線を走って
いるし、教科書に竹島を記述することが新たな火種になる可能性」について言及した。
独島は水面上に浮び上がるだけで平穏に見える韓日関係を一挙に崩すことになる問題だ。独島問題は、韓国にとって韓日間
の領土問題以前に日本が韓半島侵略を始めた歴史問題だから絶対に交渉の対象にできないと思う一方で、日本では主人が
決まっていない場所を日本が先行獲得したとし、敗戦後韓国が無断で占領していると思っている。よって日本では相変らず独島
問題を諦めるより自国内の条例通過及び教科書記述とともに国際的な世論戦を進行している状況だ。
韓国としては息苦しいが独島問題は相手がいるゲームということを先に認知した後、韓日両国を除いた第3国がこの問題をどの
ように眺めるのか、どっちの立場がより説得力があるのか計算してみる必要がある。JPNewsは、東アジア専門家ながら日本の
独島領有権問題申し立て及び日本の不完全な過去清算と天皇制維持に対して批判的立場を取って来たマーク・セルドン・米コ
ーネル大教授に東京で直接会って“独島”関する問題及び韓日両国に関する率直な立場を聞いて見た。彼は日本及びアジア
の歴史清算に関する批判的コラムを英語で載せる“アジア・パシフィック・ジャーナル(
http://www.japanfocus.org/)”を運営して
いる。マーク・セルドン教授は韓国で開かれた“'独島及び靖国神社シンポジウム”に参加するために韓国に何回も訪問したこと
があり、この日のインタビューは韓国嶺南大学のシンポジウムに参加後、東京に立ち寄ったときに成り立った。
http://www.jpnews.kr/imgdata/jpnews_co_kr/200906/2009063051158266.jpg ―現在、独島を取り囲む最大の問題は何だと思いますか?
私の考えでは韓国と他国の最大の意見の差は、すぐ韓国が独島が結論的に「韓国の領土」と認識し、それで事実上論争をする
理由自体がないと信じていることです。(韓国の)公式的な主張には独島は幾千年の間、韓国の領土だったし、今後もそうでしょ
うと言うのです。しかしヨーロッパ、アメリカ、カナダ、そしてドイツ(?)など他の関係者の意見は違います。彼らはこの問題が日本
と韓国の間だけの問題ではない東アジア全体を取り囲んだ問題と認識しているということを強調したいです。
―-どうしてでしょうか?
1905年、日本とアメリカは桂タフト条約を結び、日本は韓国を、そしてアメリカはフィリピンの占領に同意しました。そして1945年、
アメリカ合衆国は独島が韓国の領土という意見を仄めかしました。しかしサンフランシスコ条約(1951)時には以前の意見とは違
い、独島がどの国の領土なのか、各国の境目がどこで終わるのか確かにしないなど中立的な立場を維持しました。
独島、尖閣諸島(中国名:釣魚島)、台湾、そして北方領土などさまざまな領土関連問題がサンフランシスコ条約以降に出来た
し、現在解決された問題は一つもないです。これにより今日まで約60年間、中国と日本、韓国と日本、中国と台湾、日本とロシ
アなど多くの国々の間に独島、尖閣などの領土に係わる政治的摩擦がありました。
そんな理由で私どもは独島問題が日本と韓国だけの問題ではなくて、窮極的にはもっと広い観点で眺めながら解決しなければ
ならないと信じています。そして他の問題ももしかしたら同時に打開しなければならないと思います。それで私どもはどのように
東アジアは仲直りを成し、深い歴史的問題を解決するのか方法を捜すために努力しています。
http://www.jpnews.kr/imgdata/jpnews_co_kr/200906/2009063051035347.jpg ―韓国にたまにいらっしゃって独島関連シンポジウムに参加してますが?
外国人と韓国人がこの主題に対してまともに話し合うことはとても大変です。
何故ならば、韓国人たちは「この問題をそんな視点で眺めたら、一番重要な問題を逃すだろう」と言うからです。ここで韓国が主
張する一番重要な問題というのは「独島は結局、韓国の領土」ということです。しかし私どもはもっと多くの多国間の問題がある
と思います。
例えば「日本はどこで終わるのか」、「韓国はどこで終わるか」という問題です。独島はまさにこの問題の間に挟まっているので
す。独島は油(原油)、天然ガス、ミネラル、そして漁業区域など多くの可能性を内包しています。これが独島がこんなに大きい
関心を受けている理由であり、もっと多様な観点で眺めなければならない理由です。
(しかし)韓国の公式的な主張は「独島は最初から韓国の領土だったし、日本はこの事実を認めさえすればよい」というのです。
韓国で開かれたシンポジウムではこの主張を説明するために忙しかったが、私どもの考えは少し違います。韓国と日本は経済、
貿易、生産、投資、文化、そして歴史などさまざまな関係で縛られています。だからこそ独島は非常に重要な国際的な問題で
あり、多くの関係たちを脅威することもにもなる危険性を内包しています。
事実、この間行って来た大邱嶺南大学の会見では韓国の公式的な主張を支持することに忙しかったです。しかし率直に多くの
韓国人たちも独島の問題はもっと広い観点で眺めなければならないと思います。韓国の公式的な主張はこの問題を国際的な
線(視点)で討論しにくくさせています。
―日本の独島所有権主張をどう思いますか?
個人的な考えだが、日本の所有権に対する主張は非常に不始末です。現在有利な立場にいるのは韓国であり、その理由は韓
国が現在独島を占拠しているということです。すなわち独島の現支配権が韓国にあるということですね。日本もこの支配権が欲
しいがさまざまな理由のために行動に移すことができなく、だからこそ韓国はこれに関して色々有利な立場に立っています。
1つ目に現在の独島の支配権を持っているという事実と、2つ目に日本の独島所有権に対する主張は1905年の韓半島侵略に基
盤されているということです。実質的に独島の占領は侵略の第1歩と言えたんです。
だから韓国がこの問題に対してどうしてこんなに強腰な態度を見せているのか、またこんな態度を見せなければならないかも
分かります。日本の主張は暴力と侵略を基盤に作られているから韓国の主張より弱いと言えます。
しかし日本が主張が不始末で弱いと言っても今日の植民地以後の時代ではもうちょっと寛大な視線で問題を眺めて、もっと広
い観点で理解して討論しなければならないと思います。
―それならこれから独島問題をどのように解決した方が良いと思いますか?
もちろん私どもが理想的な解答を申し上げるのは大変だが、可能な方法の討論に対しては申し上げることができます。例えば
独島の所有権は韓国が持つが日本も周辺の漁業区域の使用権利を持つとか、日本が独島の所有権主張を諦める場合、韓日
共同で油(原油)工場(?)を建設するとかすることが可能なはずです。
このような種類のどんな解決策でも少しだけ広い観点で問題を眺めれば可能になります。そして日本と韓国の関係を改善する
ための方法の中の一つがこの独島の問題と信じています。
独島問題は20年前からもっと重要になって、もっと大きい関心事に浮び上がり始めました。その理由は海域関連法が変わりな
がら独島の所有権とともに200マイルに達する広い海洋圏の大部分の所有権が相伴って付いて来るようになったからです。万
一、他の国々がこの論争の一部に含まれていたら外交的な交渉が可能ですね。
ここまでが私の個人的な意見だ。私どもはいつもどのようにこの問題を外交的に、例えば日本と南(韓国)、南北朝鮮関係、そし
て韓国とアメリカの朝鮮戦争の終わらせる方法などもっと広い観点で眺めることができる方法を捜しています。もちろんこのよう
になったらアメリカの干渉も避けることができなくなるけどね。
http://www.jpnews.kr/imgdata/jpnews_co_kr/200906/2009063050443918.jpg ―独島関して、今後とも討論に参加する予定はあるんでしょうか?
数日後、アメリカでもまた一つの記者会見があります。ワシントン高級国際関係スクール(school of advanced international
studies Washington)でスタディが用意しているし、そこでは日本、韓国そして他の国々を含んだ広い視野で問題を眺めるのが
可能なはずです。
また、一記者会見が来月韓国で開かれるが、そこには和田春樹先生も参加します。100年間の植民地化が含まれた広い視野
で見られる韓国-日本の関係に関する討論も可能でですね。
私も招待にあずかりました断りました。おっと、勿論行きたくないわけじゃないですが、一ヶ月間にそんな会見を2度もするのはち
ょっと…。また、あなたが私の言いたいことをすべて言ってくださるはずだから私が行って何をしますか?(笑い)
―独島問題以外で韓国へいらっしゃったことがありますか?何回ぐらいいらっしゃったんですか?
4回くらいです。初めては7年前だから、その時から3回くらい?最近3回くらいです。2年前から3度ですね。
―ジャパン・フォーカス(Japan focus)というサイトを運営していらっしゃってますが、このウェブサイトを始めるきっかけは何だっ
たのでしょうか?また、韓国人が独島に対する見解を表明した文も載せているようですが・・
ジャパン・フォーカス、正式には『アジア太平洋ジャーナル』という名前のウェブサイトですが、名前でも分かるように、私どもが
集中している領域は太平洋・北東アジア付近です。現在私どもが一番関心を集めている問題はアジアの多くの国々を取り囲ん
だ歴史的沈澱物とこれを間に置いた経済的、政治、外交的、環境関連の問題です。
私どもはウェブ上でばかり文を発表していますが-紙になった文書を発行しないという意味です。
-この方法は文を早く発表することを手伝ってくれます。また私どもがする仕事の中で一番重要なことの一つはまさに韓国人、
日本人、中国人、その他等々幾多のアジアの影響力あって注目するに値する文等を英語で人々が読めるように翻訳するので
す。
そんな理由で私どもはこの問題を東洋人たちの目で眺めることを英語圏の世界でも思いきり接するようにしてくれる仕事をして
いると信じます。これが私どもの目標たちの一部と言えますね。
http://www.jpnews.kr/imgdata/jpnews_co_kr/200906/2009063007592102.jpg ―今年で現天皇が結婚して50周年目です。教授は以前から「日本で戦後問題が発生したのは第2次世界大戦が終わった後、
アメリカの黙認でまともに天皇を審判することができなかった」と指摘し、「天皇が責任が無かったことが問題」と言ったと思いま
すが、(現在)日本メディアはそんな昔のことは扱わず天皇の結婚記念に対する話だけ出している… これに対してどう思います
か?
天皇関連問題は私どもも現在幾多の文を発表したし、またもっと多くの文を執筆過程にありますが、私どもとまた他の記者様た
ちが強調したい事実は1つ目に戦争に対する(もちろん他のことも含めて)天皇の責任です。
2つ目はすぐに廃位されないでそのまま席に座っている状態で戦争が終決されたという事実です。これは多くの日本人たちにお
いて戦争の敗北を納得しにくくしてしまいました。それが裕仁天皇を廃位しない米軍の決定事項であり、これは同時に天皇と靖
国神社の件が一つに縛られて、現在の状況に至ったのだと見ていますね。
そしてイデオロギー的にこの状況は天皇と複雑な関係で縛られている日本社会では到底水面に浮び上がることができない多く
の問題を生んでしまいました。これが私どもが詳らかに調査して見ているいくつかの問題の入り口です。
―最後に、アメリカで韓国と日本の差は何と思いますか?個人的な意見でも構いません。
うーん、私の考えでは多分最大の差はもう100年、いや50年にわたる日本による韓国の植民地化から来たと思います。この50
年間で日本は経済的にも文化、精神的にも非常に強大になりました。しかしそんな時、韓国は日帝強制占領期間下で発展をは
かる機会がなかったし、それによる韓国の怒りが今日まで繋がっているのは当たり前の事と思います。
しかしまた日本のように韓国も強大な産業国家に発展したという事実も否定することができないですね。20〜30年前、韓国を訪
問した人々は貧しい低開発国家(第3世界国家)を訪問したと思ったが、今韓国を訪問した人々はまるで日本とも同じ強大な産業
国家と見ます。そんな点で韓国と日本はお互いに似つつあり始めたと見られてます。しかしこの両国はまだ解けない深い歴史
的問題に根を置いた問題に包まれています。
http://www.jpnews.kr/imgdata/jpnews_co_kr/200906/2009063050094028.jpg 私が言いたい一番重要な点は、独島、靖国、慰安婦女性たち、強制徴集問題、公開謝罪など幾多の問題が解けないまま空中
に浮かんでいる状態であり、これにより韓-日の関係はまだぎくしゃくしています。
この問題を解決するためには先の世の中でこの問題を解いておいて適切な線(ライン)で仲直りをすることがお互いを理解する
ことができる最善の方法と信じています。
両国の間にはこの仲直りによって得するさまざまな(特に経済的)関係が多いから、多分解決することができる糸口がつかまっ
た時、事は解けて行くと思います。私どもはこのような事が成り立つことが見たくて、またこのような事が起こればアジアに駐屯
して地域を圧迫している米軍の正当性も消えることになるでしょう。
特に中国と台湾間の対立、南北朝鮮間の対立など東洋に軍部隊を駐屯させる理由がまだアメリカには多いのですが、だから
私どもはもうちょっと広い視野で仲直りという単語を眺めたいです。北朝鮮と南韓だけだけではなく、韓国と日本、中国と台湾も
そんな問題の一部と信じています。
―時間譲っていただきありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございました。
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