【沖縄】戦後補償 真剣に対応を 国は侵略戦争を反省すべき-沖縄タイムス論壇
※香ばしい人が香ばしい記事を一般人を装って書いてます。
http://kissho6.xii.jp/14/src/1yon21772.jpg_qFEj9LviKc5oLHvUgcPP/1yon21772.jpg 新聞に取り上げられないためにわれわれの注意を引かなくなった諸問題のなかに、
64年前まで15年間も続いた日本帝国の侵略戦争による被害に対する補償要求問題がある。
この1年間だけでも慰安婦問題、強制連行、毒ガス遺棄、南京大虐殺、韓国女子挺身隊、
シベリア抑留、東京、大阪の大空襲などがあるという。この中から慰安婦問題を取り上げてみたい。
(従軍)慰安婦問題というのは、日本占領軍のうしろだてを受けたブローカーが、親に前借金
を払って朝鮮などの女性たちに、南方の占領地に設けた慰安所で兵士たちの接客に当たらせた
ことである。このような性奴隷の屈辱に抗議する元慰安婦たちの闘いを支援するために、フィリピン
、韓国、台湾の国会が、日本政府の公式謝罪と賠償を求める決議を行い、国連人権理事会も「日本
政府に誠実な対応を求め」、国連自由権規約委員会が「十分な謝罪と適切な賠償措置を早急に
講ずるよう」勧告をした。フィリピン、オーストラリア、イギリス、韓国ソウルでは慰安婦問題
解決への連携行動が行われ、国内では、国会での院内集会が4回、各政党への要請行動が3回繰り返され
、共産、民主、社民など参院野党共同による「慰安婦補償法案」の8回目の提出が行われた。
この間に石川その他6県での「強制連行」訴訟、慰安婦と女性挺身隊の訴訟が地裁・高裁・最高裁
で判決があったが、事実は認めながらも、20年が経過すると訴える権利が消滅する除斥期間を適用して
控訴を棄却した。強制連行判決では「和解による解決への前向きの配慮を求める」所見が示され、
国・企業による解決への努力の呼びかけもなされたが、国はこの努力への呼びかけをも拒否している。
戦時中の日本政府・軍隊による朝鮮人等への非道なやり方に対する戦後補償要求を拒んでいるのは、
日本政府の侵略戦争への無反省と無責任な政治姿勢、そしてあえて極言すれば、日本人の朝鮮人に
対する蔑視があるとも言えるのではないか。
したがって、先の戦争が侵略戦争であることを認め、政府がその認識に立って反省と謝罪をし、
補償問題には、戦争への国家責任を明確にして対処すべきであることを、われわれ一人ひとりの発言で
国民世論とすべきであると私は考える。こんなことは政府の問題であって国民には関係
ないという態度は、私たちが日本国民としてアジアで行き続けようと浴するかぎり、たとえあの
時代には生まれていない者であっても、取ってはならない態度であると私は確信する。
(那覇市 前原穂積 79歳)
よろしくお願いします。