【サーチナ】中国対日観 中国サッカーは実直に日本から学ぶべき[06/08]

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1アイモφ ★
中国の体育紙、東方体育日報はこのほど、「中国サッカー界は、かくのごとく内紛に明けくれなければ、
10年内に日本を圧倒できるはず」との論説を発表した。実力を着実に向上した日本サッカーに学び、
中国サッカーの目標にすべきと主張した。以下は、その要旨。
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中国のサッカー界は、内部もメディアもサポーターも団結せず、内紛を続けている。「1人の中国人は
龍でも、3人集まれば虫けら」との言葉が、サッカーにも表れている。一方、「1人は虫でも、3人集まれば
龍になる」という言い方通り、日本サッカーは、われわれよりはるかに先に行ってしまった。

中国では選手も監督・コーチも、管理層もメディアもサポーターも一致団結することができず、共通の
目標を定めることができない。そのため、強化のための方針が定まらない。

実力強化のためにはまず、段階的な目標を設定すべきだ。5年以内に日本に勝利し、10年後には日本を
圧倒するというのはどうだろう。卓球やバドミントン、バレーボール、バスケットでできたことが、
サッカーでできないはずはない。

なぜ、日本を目標にするのか。これは、偏狭な理由によるものではない。日本のサッカーはアジア一流と
なり、世界的レベルにも達した。あいまいな目標では、やるべきことがはっきりしない。だから、
「打倒日本」を主な目標にするのだ。

最近になり、中国サッカーの進むべき道に対する議論が起こっている。この議論に接し、私は悲しい気持ちを
抑えることができない。2、30年前から、同じ議論が何度も起こった。いまだに同じことを繰り返している。

日本は、この問題を20年前に解決した。ブラジルのサッカーに学ぶことにしたのだ。というのは、日本人の
体格はブラジル人と大差ないからだ。重要なのは、日本サッカーが、目標を設定して以来、一致団結して
努力し続けたことだ。

中国人と日本人も、体格はさほど変わらない。だから、日本サッカーの長所を取り入れることに意味がある。
まず学び、模倣する。そして、試合に生かす。自分たちの独自性を打ち立てるのは、その後の話だ。
中途半端な状態で、独自性を求めることなぞ、できるはずがない。

とにかく、実直に日本に学び、学習し、訓練し、実戦に生かす。そうすれば、5年間で日本に追いつくことが
できるだろうか? 10年内に日本を圧倒することができるだろうか? 要は、心をひとつにして実直に行う
ことだ。私は、日本を圧倒することは可能と信じている。
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◆解説◆
中国でサッカーは、最も人気があるスポーツだ。ところが、国家チームの不振つづきで、サッカーファンの
怒りは爆発。「試合も見たくない。腹を立てることになるだけだ」と言うファンもいる。

2008年には、北京五輪大会のテーマソングの「ようこそ北京へ(北京歓迎ニィ)」のパロディー、
「ようこそ国家サッカーチームへ」が評判になった。元歌の歌詞の「我々の門はいつも開かれている 
いつでもあなたを待っている」の部分を「我々のゴールはいつも開かれている 何回でもあなたのシュートを
受け入れる」などとして、ふがいない成績の国家チームを風刺した。

メディアやファンには、「中国の独自性を持つサッカーを目指せ」との声もある。しかし、東方体育日報の
論説は、近隣国の日本から実直に学べと主張した。

同論説に対してインターネットで寄せられた意見でまず目立つのは、「中国のサッカー界が学習しているのは
金銭学や人間関係学だ。ただ、強化策だけは研究していない」、「13億人もいる中国で、世界に通じる11人が
選べないわけがない。優秀な人間はすべて、埋没させられている」など、サッカー界指導層を批判する声だ。

10年で日本サッカーを圧倒できるとの同論説の主張に対しては、「日本サッカーが急速にアジアの四流レベルに
没落しないかぎり無理」、「夢でも見ているのか」、「今の中国人は、なぜ、こうも大ぼら吹きなのか。
どの分野の指導者も同じだ」などとの批判が多い。(編集担当:如月隼人)

(サーチナ 2009/06/08(月) 12:40)

http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0608&f=national_0608_009.shtml