【日韓友好】蓮池薫さん刊行『私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今[05/04]

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■国際交流のきっかけに

蓮池薫さん(51)が『私が見た、「韓国歴史ドラマ」の舞台と今』(講談社)を刊行した。人気の韓流ドラマを通して朝鮮半島の歴史をひもとくエッセー集で、
東アジアの文化論、民族論、国家論、安全保障論にもなっている。

韓国で大ヒットし、日本でも放映された歴史ドラマ「太王四神記(たいおうしじんき)」と「朱蒙(チュモン)」は、ともに三国時代の高句麗を舞台にしている。

「ドラマからは、高句麗に対する中国の評価など、現代の東アジアを取り巻く国際問題も読み取れます。中国と北朝鮮の関係や高句麗をめぐる南北の歴史観の違いを伝えたいと思いました」

歴史は現在進行形の諸問題につながっている。そんな思いが執筆の動機。24年にわたり北朝鮮に拉致され、苦難の日々を過ごした著者の言葉には説得力がある。

「ただの歴史本を出しても、なかなか興味を持ってもらえないですからね」。他国の歴史や文化、伝統に学問的な興味を抱く人は少ない。読みやすいものにしようと工夫を重ねた。
自身の体験と心情も織り込まれている。

たとえば高句麗遺跡の一つ「大城山」(テソンサン)。かつて平壌を守る山城が築かれ、いまは平壌市民の憩いの場となっているが、拉致後はじめて祐木子夫人に再会し、プロポーズした場所でもある。
「女性としてはとても寂しかったと思います。花嫁姿だって親に見せられないわけですから…」と振り返る。

歴史ドラマは国際交流のきっかけになる、という。「『寒い高句麗に茶畑があったの?』『ジャガイモで傷口を治療しているけど本当?』などと調べてみる。それが他国を知ることの始まりになる。
ドラマは一般の人に与える影響が大きい。興味を持つきっかけを与えてくれる。まず他国の歴史や伝統文化を知ること。交流、友好、親善はそこから始まります」

日本で韓流ドラマの人気が続く理由については「ストーリーがドラマチックで、次はどうなるんだろうと思わせる。それに登場人物すべてのキャラクターが巧みに描かれている」と分析する。

新潟産業大学での講義のほか、韓国語の書籍の翻訳、執筆活動と多忙な日々を送る。「韓国について映像ではたくさん紹介されていますが、書籍は本当にまだまだです。
小説などがブレークしたらいいな、というのが僕の願いです」(奥村清史)

(2009.5.4 09:53 産経ニュース)

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