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■韓国格闘技界に新団体誕生! その名もFMC!!
昨年8月にスピリットMCがプロ興行を開催して以来、8ヵ月もプロMMAイベントが開催されていない韓国格闘技界。
そんな中、待ちかねた新団体設立のニュースが飛び込んできた。4月16日、韓国の格闘技ニュースサイト『MFIGHT』
が報じたところによると、今年の9月にFMC(Fighter Mania Championship)というプロ総合格闘技イベントが誕生する。
このFMCは、総合格闘技のメジャー大会を標榜しており、母体は格闘技マネージメント会社であるファイターマニア
エンターテイメント。同組織のキム・ジョンミン代表は、15日に韓国・ソウル市にて「韓国の国産総合格闘技大会の
『FMC 1(仮題)』を今年の9月開催する計画」と明かしたという。このFMCは日本のPRIDE、アメリカのUFCに匹敵する
世界レベルの大会開催を狙っており、キム代表は「すでに口頭レベルで出場が確定した選手」としてエメリヤーエンコ・
アレキサンダー、チェ・ムベ、ブラゴイ・イワノフ(ヒョードルにサンボで勝利した男)らの名前を挙げた。
キム代表は「国内の格闘家が技術を磨くことのできる国内大会がないのは非常に残念なこと。FMCのスタートにより、
ファンが韓国人選手の試合を生で観る機会が得られるだろう」とコメントしている。今後の計画としては、6〜7月に出場
選手とともに記者会見を開き、7月のアマチュア大会を皮切りに、本格的な活動を開始する。
8月に韓国選手中心の大会を開催し、9月頃には世界の有名格闘家が出場する『FMC 1』を開催する予定だ。その後は、
2〜3ヵ月に一度の大会を韓国の全国各地で開催する計画だという。
キム代表は心配される資金問題について「いままで多くの大会が個人の財産や会社の資産を元に運営してきたが、我々
は自分たちだけのノウハウによって資金を用意した。費用面については、現時点で8割がた解決されている」と説明。
さらには「ジェロム・レ・バンナ、ミルコ・クロコップとも交渉したい。マーク・ハントとは近い将来、FMCへの出場に関し、話し
合いを持つ予定」と大物外国人招聘にも意欲を見せている。また、他のメディアが報じたところによると、ヒョードル、アレキ
サンダーに続く、エメリヤーエンコ三兄弟の三男、エメリヤーエンコ・イワンとも交渉中とのこと。イワンはジュニアサンボの
大会でも入賞しており、近々MMAデビューするとも噂されていた選手だ。
メジャー団体を目指す割にイベント名に“マニア”をつけてしまうセンスや、すでに日本の団体と契約しているバンナ、ミルコ、
ハントといった高額なファイトマネーが必要な選手の名前を挙げていること、資金調達面で不安をぬぐえない点など、ツッコミ
どころも多々あるが、すでに口頭合意に至っているという3選手の出場は実現的にみて不可能ではないだろう。
アレキサンダーは、最近韓国でセミナーなどを熱心に開催するなど、マネージメントを韓国において活動しているし、チェ・ムベ
もスピリットMCが活動していない以上、他のリングに主戦場を移したとしてもおかしくない。またブラゴイ・イワノフも韓国では
大韓サンボ協会、日本ではSKアブソリュートと契約し、日本や韓国での試合を望んでいることを公言している。
ただし、韓国ではいくら計画的に大会開催を発表しても、大会当日になるまで本当に開催されるかわからないことが多いため、
実際に大会が開催されるまで不安は付きまとう。だが、総合格闘技のプロ興行が消滅してしまっている現在の韓国格闘技界
において、このFMCの誕生は、韓国格闘技界にとっては非常に喜ばしいニュース。定期的な大会の開催が可能であれば、
日本の格闘技界にも影響を及ぼすイベントになる可能性はある。続報が入り次第、またこのコーナーで紹介する。
http://www.kamipro.com/column/img/korea/photo/1240041935.jpg http://www.kamipro.com/column/korea.php?id=1240041995 ソース:kamipro.com