【韓国】悪徳金融「身体放棄覚書」月100%の金利、延滞で売春宿に売り飛ばし[04/12]

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1戸締りφ ★
【萬物相】悪徳金融
 「決められた期日までに150万ウォン(約11万円)を返済できなければ、わたしの身体を
好きなようにしてください」。21歳の若い女性が地下鉄の駅で「融資」と書かれた小さな
チラシを見て訪ねてくると、ヤミ金業者はこのように記載された「身体放棄覚書」を差し出した。

 職場も信用もないのだから、この書類に署名が必要ということだった。現金が必要だった
この女性は、月100%の利子に2カ月の期限で150万ウォンを借りた。ところが金を返せなく
なると、ヤミ金業者は覚書を提示し、彼女を忠清道にある売春宿に売り飛ばした。これは、
数年前に逮捕されたヤミ金業者の悪質な手口だ。


 とりわけ悪徳金融業者は、公務員や公共企業の職員、軍人などをカモにしている。身分が
確かで高い利子でも取り立てやすく、暴力を振るっても職場を失いたくないため届けを
出さないからだ。とりわけ女性は「歩く担保」と呼ばれる。歓楽街に売り飛ばせばすぐに
現金化できるからだ。世の中を知らない女子大生たちが友人の頼みを聞いて保証人となり、
共に借金を抱えるというケースも多い。


 ヤミ金業者から逃れられなくなるのは高い利子もあるが、返済できない資金を再び貸し付ける
「再融資」という手口によるものが大きい。昨年ソウルで携帯電話の代理店を経営していた
ある人物は、ヤミ金業者に100日間にわたり毎日12万ウォン(約9000円)の元金と利子を
返済する条件で1000万ウォン(約75万円)を借りた。実際に金を渡されたときには最初の利子
50万ウォン(約3万8000円)が初めから差し引かれていた。その後返済に行き詰まると、業者は
利子と元金を合わせて6回の再融資を行い、1年で借金は7000万ウォン(約530万円)にまで
膨れ上がった。業者は担保として確保していた自宅も競売で売り飛ばした。

 昨年11月には、50代の父親が風俗店で働いていた大学生の娘を殺害し、自らも命を絶つ
という事件が発生した。娘がインターネット・ショッピングモールを開設するため、一昨年にソウル
のあるヤミ金業者から300万ウォン(約23万円)を借りたのが災いの元となった。借金は再融資
を重ねて1年で7000万ウォンにまで膨れ上がった。ヤミ金業者はこの女子大生をルームサロン
(高級個室バー)に売り飛ばし、その店のママと共謀して1日に3人と性的な関係を持つよう
強要した。警察が先日、彼らの身柄を拘束して取り調べを行ったところ、212人に対して1年で
最高680%の利子を取り立てていたことが分かった。利子だけでも33億ウォン(約2億5000万円)
に上るという。

 現在、韓国には正規に登録されたものと違法営業を合わせて2万3000の貸し付け業者が
存在し、融資額は10兆ウォン(約7500億円)に上ると集計されている。また、成人20人に一人の
割合となる189万人が平均529万ウォン(約40万円)の借金を抱えているという。貸し付け業者の
利子に関する法的な上限は49%だが、悪徳金融業者は身体の肉をえぐり取るよう要求する
「ヴェニスの商人」よりもその手口は悪質だ。娘を殺害して自らも命を絶った父親の心情を思えば、
先進国の入り口に立ったという国でなぜこのような悲惨なことが起きるのか、あまりにも胸が痛い

http://www.chosunonline.com/news/20090411000044